在日米軍の空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転候補地とされる鹿児島県西之表市・馬毛島(まげしま)を巡り、島の大部分を所有する「タストン・エアポート」(東京)による開発の影響で漁獲量が激減したかどうかを調べるため、総務省の公害等調整委員会の事務局員ら5人が29日、現地調査を始めた。
同市の漁業者13人が2011年11月、因果関係の解明を求める原因裁定を同委員会に申請。漁業者は、同社がFCLPの誘致を目指して独自に進めた滑走路の建設により、大量の泥が海に流れ込んで漁場が汚染され、トコブシ、トビウオ、キンメダイなどの漁獲量が減少した、と主張していた。