【横川結香】JR日暮里駅(東京都荒川区)から延びる通りに、生地やボタンなどを扱う小売店が100軒近くひしめく。その名も「日暮里繊維街」。品ぞろえと安さが人気で、休日には全国から客が集まってくる。街をあげてのファッションコンテストには若者の応募が殺到。今では、衣装を手作りする「自作派コスプレーヤー」たちの“聖地”にもなっている。

■コレクション開催 区が手厚く支援

 「日暮里コレクション、まもなく開幕です」

 11月中旬の日暮里サニーホール。スポットライトを浴びたモデルたちが颯爽(さっそう)とランウエーを歩く。ベロア生地で仕立てたワンピース、縄のように編んだニットのストール……。彼女らが身にまとう衣装は、全国の服飾専門学生らの作品だ。