【ゴン川野のPC Audio Lab】5万円で手に入るハイレゾ入門機、ソニーのDACプリメインアンプ『UDA-1』(2013.12.02)
【研究メモ】
『UDA-1』は、いかにもハイレゾと思わせる粒立ちが良く高域の抜けがいい音を聴かせてくれる。もともと『SS-HA1』と組み合わせるシステムコンポのため、プリメインアンプのドライブ能力はそんなに高くない。小型スピーカー『IMAGE11/KAI2』を鳴らしてみると、繊細で音の輪郭がクッキリとした音を聴かせてくれた。このサイズのスピーカーなら最初から低音があまり出ないため気にならない。低音を出したい場合はYAMAHA『NS-BP182』の方がいいだろう。DSD音源としてHolly Cole「Night」からIf You Go Awayを再生した。D/A DIRECTを使ってパワーアンプに接続してApogeeで聴くと、情報量の多さが実感できる。おとなしかった低音がパワフルになり、ボーカルは生々しい。全体にワイドレンジになった。DSDに対応した最新中華DAC『DAC-X10』と比較するとバランスが高域寄りで、細かい音が整理されて音の粒立ちが強調された感じだが、5万円以下で手に入るUSB/DACプリメインアンプのDACの音と考えれば文句はない。なめらかな音よりも粒立ちのいい音が好みで、これからDSDやハイレゾを聴いてみたい人にオススメだ。
●『DAC-X10』の音色はクールで粒立ち良く高域が目立つ
●『DAC-X10』はやっぱりハイコスパだった
●『DAC-X10』は単体DACとしても使える
●ソニーが作るとDACプリメインアンプもカッコイイ!
(文/ゴン川野)
オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!