この一カ月半、私のブログも「これぞみんカラ!」とでもいうべきクルマネタばかり続いていましたが、ここで一度軌道修正です(爆)
注意喚起をひとつ。
今回のブログは、ムダに長いコアなアニメ話オンリーです。
「京アニ?何それ美味しいの??」な方にとっては解読不能な暗号文となっていますので、本当にスルーしてください。
それでも目を通していただける稀有な方のために、ほんの少し説明を。
京都アニメーションは京都に拠点を構えるアニメ制作会社です。
そしてアニメーションDoは大阪に拠点を構える、京都アニメーションの関連会社になります。
基本的に京アニ製作のアニメ作品には、この2社の名前がクレジットされています。
今回のイベントはこの二社合同のファン感謝イベントです。
ちなみにイベントタイトルのCTFKとは、
の頭文字となり、去年秋からの1年間に放送(公開)された京アニオリジナル作品のことを指します。
会場は、京都市勧業館みやこめっせ 3F展示場。
「大ヒットしたけいおん!やハルヒ以外のここ最近の京アニ作品の単独イベントだし、人の数はそんなに多くないだろう」と高をくくっていましたが、さすが天下の京アニ。
コインパーキングにクルマを停めて、開場時刻30分前にみやこめっせに行くと会場周辺は長蛇の列。9月の京まふほどではないにせよ、再びお堀をぐるっと回っていました。Free!も出展しているので女性ファンも大勢いました。
退屈なのでお堀のカモたちを撮っていたり。
ゆっくり列は動き、開場時刻から約30分後ようやく会場に入れました。
展示会場に入ってすぐは撮影可能エリア。
各作品のメインキャラクターたちのスタンドポップが飾られていました。
展示コーナーは各作品ごとにエリアが区切られ、パーテーションのパネルには大量の垂涎モノの生原画が直に貼り付けられていました。
触れたり、撮影は禁止ですが、直接間近で(舐めるようにw)見ることが出来ました(*´∀`)
ガラスケースに入った展示物がこぐ一部だけだったことはすごいと思います。
面積・展示数共にFree!がダントツに多く、見てみるとキャラの画の細かさ・綺麗さもさることながら、波や水飛沫といった水泳アニメならではのアクションシーンのクオリティが際立っていました。
個人的に一番興味がある「境界の彼方」の原画展示では、まず最初に目を奪われたのが栗山さんのアクションシーン。とても素晴らしかったです。
第三話の秋人の妄想シーン中の大量のメガネをかけたビキニ姿の美月など、止め絵でPANするカットは原画もかなりサイズが大きかったです。
そして一番展示数が多かったのが第六話のアイドルダンスシーン♪
パーテーション一面分、100枚以上は展示されていたと思います。その中でも3分の一は“最終兵器愛ちゃん”登場シーン。スタッフの愛ちゃんへの愛が十分すぎるほど伝わってきました。
最後にあったのは、彩華さんが撮影した“愛ちゃんのヌード写真”の原画&カラーパネル! 本編第五話では一瞬だけ写り、コマ送りしても分からないようなシーンだったのですが、この場ではバッチリ拝むことができ、会場内でも一際皆の注目を浴びていました(笑)
また、ガラスケース展示のコーナーでは各作品の台本や絵コンテが展示されているのですが、境界の彼方もしっかりと最終回である12話まで台本が展示されていました。
このイベントの目玉である豪華声優陣らのステージイベントには、日程的に行けるか未定だったので申し込むことすら諦めていました。ですから当然参加できず、その代わりに
スタッフトークイベントに参加しました。
ここからのトークイベントレポは、私の記憶によるものです。記憶違いなどはご了承ください。
まずは「監督対談!」
登壇者は、中二病でも恋がしたい!など多くの京アニ作品で監督を務められている石原立也監督。けいおん!やたまこまーけっとの山田尚子監督(若くてホント可愛い方です)。そしてTSRや氷菓などの武本康弘監督。
寄せられた質問メールに答えていく形で、イベントは進められていきました。
・「モノをつくる人は壊れているくらいがいい」
お互いから見てどんな人か?を語り合い、その中で武本監督が他の二人をさしていった言葉。武本監督自身は「バランス感覚がいい」と石原監督に評され一般常識も良くあるらしいのですが、石原監督・山田監督はなかなか壊れているようで、ものづくりとしてはそういった面が羨ましいとのこと。
・好きな京アニキャラ
山田監督「自分の監督作以外で、となるとFree!の江ちゃん。ミニスカやぴっちりした制服、そしてポニテなどまず見た目が大好き。コンテ書くと出番が多くなる。でも内海監督に気に入られようと男キャラの筋肉もいっぱい書きましたよ(笑)」
武本監督「山田監督の女子高生愛が半端ない」
ちなみに武本監督が好きなキャラを聞かれると、奉太郎や宗介、キョンなど男キャラばかり(^^;
・舞台ロケについて
質問は関西、近畿が舞台として多いことについてでしたが、すぐにロンドンロケの話に。
そもそも何故ロンドン? →山田監督「澪が言ったからw」
山田監督と石原監督がロンドンまで行かれたそうで主要観光地を回ってみたが結局、あのキャラたちなら「石畳!」「あの窓の形が可愛い!」など言いそうということで後半はキャラ目線でロケハンを行ったとのこと。
・Google マップのストリートビュー
石原監督「せっかくロケハンに行っても、後でストリートビューで見れる場所だと分かった時はネットで楽したと思われると悔しいから、あえてストリートビューにない場所、ないアングルを作中で使っている。」
武本監督「逆にぶっちゃけ有難い。ありがとうストリートビュー(笑) でもメインの通りはあるのに狭いところは無かったりして、なんで入ってないんだ!って(笑)」
・そしてサプライズゲストはキャラクターデザイン・堀口悠紀子さん
総作監という重要なポジションを務める方なのでもっとベテランの方だとばかり思っていましたが、山田監督と同年代っぽくステージ上では終始、山田監督と堀口さんは仲良く二人くっついていました(笑)
先日発表された「たまこまーけっと」新作について。
山田監督「話せないこと多いからなぁ。テーマである“Everybody Loves Somebody”のラブについては多くなるかも。キャラもパワーアップします。」
武本監督「お下げが増えたりとか?アホ毛の数は決まっているの?」
堀口さん「3本か5本ですね。」「キャラデザも分かりにくいような、でも少しずつ映画に向けてパワーアップ…」
ここで会場が静まり返りました。
しかし緊張している堀口さん、なんで会場が気まずくなっているか分からず、さらに話を続けます。
「劇場の雰囲気に合わせて…」
やっとご自身が”言ってはいけない未公開情報”を口走ってしまったことに気づき、山田監督の陰に隠れたり「だから私こういうの出たらダメなんです…」など、すごく申し訳なさそうにしていました。
すかさず武本監督がフォロー。「みんな忘れて!聞かなかったことにして!」「出口で誓約書書いてもらおう!拇印押して貰おう!」
「(中二病イベントに来ている)福山さんを呼んでギアス掛けてもらおう!」
※この慌てぶりから、この話題をブログに書くのはまずいなと思っていましたが、すぐにネットでつぶやいた人がいたらしく、あっという間にまとめサイト系でも取り上げられていました。その結果、もう黙っている必要もないかと思い私もレポとして書きました。
次のスタッフトークイベントは、西屋太志さんによる「Free!」キャラデザを語る!(女性ファンがトークイベント会場に入場規制が掛かるほど押し寄せていました)なので、私は物販コーナーへ。
物販も大盛況で列形成が長くなりすぎるため、何度も列形成の中断・再開を繰り返しているような状況でした。
しばらく展示物を見た後、再開のアナウンスと同時に並びましたがそれでも物販コーナーに入るまでの長蛇の列。
そのとき頭上には、岩鳶高校水泳部たちがいたので記念撮影。
列が進むと5枚組のパネルも見えてきたので記念撮影。
ようやく物販コーナーでお目当ての物を手に取ると、次はレジ待ちの列へ。
結局合計2時間ぐらい物販に要したと思います。(それでも私が物販から出たころには列は3階展示会場から外へ、一階まで伸びていました)
今回の物販での買い物はコチラ。
会場先行販売「境界の彼方」イベント記念グッズセット。
そして来年のカレンダー。実用的な「たまこまーけっと」のカレンダーと、鑑賞用の「境界の彼方」のカレンダーです。
次に始まる「プロデューサー対談!」のためにトークイベント会場に戻ると、ステージ前では西屋太志さんによるサイン会が行われており、せっせとサインを書いている西屋さんを見ることが出来ました。
この方も想像していたよりも随分と若かったです。というか総じてアニメスタッフは若いです。しかしベテラン・大御所っていう雰囲気は石原監督からはもの凄く感じました。
そして、「プロデューサー対談!」が始まります。
登壇者は、「中二病」を手がけた大橋永晴P、Free!を手がけた八田真一郎P、ポニーキャニオンの中村伸一P、そしてランティス作品では大抵クレジットされている、ランティスの斎藤滋P。
大橋さんに至っては、つい先程物販のレジ待機列で誘導を行っていた方でステージに登壇された瞬間「プロデューサーもイベントスタッフをやっていたのか( ゚Д゚)」と思わず驚きました。
最も関心を集めた話題は
「ロケ地選びはどうしているのか?」
大橋P「原作がある作品については、原作者のイメージする場所を舞台にする。オリジナル作品については、監督などと話し合いながら決めていく。中二病の場合は、石原監督からの推薦で滋賀県大津市に決まった。」
「石原監督と私の二人でロケハンを行ったが、監督はカメラが好きな人で、どこにでも行ってしまうので注意が必要」
「キャラが住んでいそう、といった雰囲気を大事にする。現実世界を忠実に書くが、現実と作品が地続きといったら語弊がある。あくまでもモデル。もし現地に行かれて、作中に登場したものが実際には無かっても、京アニにメールとかしないでください(笑)」
最後のスタッフトークイベントは、「中二病」×「境界」キャラデザを語る!
登壇者は「中二病」キャラデザ・総作監の池田和美さん、「境界」キャラデザ・総作監の門脇未来(みく)さん。
まず始めにへぇ~と感じたことは、お二人とも自己紹介で「アニメーションDoの…」と仰っていたことです。てっきり京アニ所属だとばかり思っていましたがDo所属だったようです。
さらに急遽登壇が決まったという「境界」監督の石立太一監督も登壇され、監督の立場からの意見も聞けました。
ちなみに「境界」キャラデザの門脇未来(みく)さんの名前が、ヒロイン・栗山未来(みらい)と同じことをほとんどの方が気付いている中、石立監督はつい最近まで気付いていなかったそうです。
門脇さんは初めてのキャラデザというポジションで、「怖くて聞けなかった」という何故自分が選ばれたのか?をステージ上で初めて監督から伺っていました。
・可愛い京アニキャラのポイントは目!
キャラクターデザイン時、一番最初に決めていくのが「目」。色付けや処理の仕方など、デジタル処理の現在はセル画の時より出来ることが多くなった分、より煩雑になっているそうです。
・キャラデザの苦労ポイント
池田さん「六花の眼帯設定。片方の目が隠れることで表情が出しにくい」
演出を担当した石立監督も「なるべく左目側を写そうとするが、演出やカットの繋がり上どうしても無理な場面があり苦労した」
門脇さん「未来のメガネ。横顔の時、眼鏡のツルで目が隠れてしまうので難しい」
石立監督「逆に、ツル越しに見える目が好き。未来などは目が大きいのでそれが出来る」
・版権絵での男キャラの扱い
基本的には女の子を書くことが多いそうですが、たまに男キャラの発注が来た時はどう書けばいいのか困るのだそうです。
門脇さん「一度、秋人と博臣のツーショットの発注が来たんです。博臣が後ろから秋人の脇に手を突っ込んでいるシチュエーションで、これは本編にもあったから良いんですが、さらに秋人の股に足まで絡めているというもので…。さすがにこれは無理ッス(汗)ってなりました」
・生え際、おでこに是非注目
門脇さん「秋人の生え際が大好き。アクションシーンではキャラクターの生え際やおでこをいかに見せるかを気にしています(笑) 鋭意製作中の最終回では、アクションシーンに気合を入れているので注目してください」
石立監督「今週放送の10話から伏線回収が多いので、前回の話を見返してから見たほうがいろいろ気付き面白いと思います。そして、見てよかったと思える最終回に仕上がると思います」
と、結局朝から閉場時刻ぎりぎりまでイベントを堪能し、とても楽しい京アニイベントでした。
また是非次も京都でイベントやって欲しいなと思います。
長文・乱筆ブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m
Posted at 2013/12/02 22:19:54 | |
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