今までハイレゾに消極的だったソニーが遂にやる気になった。何しろ音楽配信サイト「mora」でハイレゾ配信をスタートしたのだ。ハイレゾ対応ウォークマンに続いてハイレゾとDSD対応ポータブルアンプとUSB/DACプリメインアンプも発売。オーディオブランドして世界的に認知されているソニーが作ればハイコスパになるに違いない。その期待に違わず『UDA-1』は実勢価格約4万5000円から4万9800円とかなりお買い得感がある。アンプの出力は23W＋23W、デジタル入力は光トスリンク、RCA同軸、USB/B端子、フロントにUSB/A端子の4系統。さらに同軸アナログのライン入力とライン出力、ヘッドフォン出力がある。スピーカー端子はバナナプラグ対応。DACチップにはBB/PCM1795を採用。これはONKYO『DAC-1000』にも使われている。192kHz/32bit対応、DSDは2.8MHzと5.6MHzの両方に対応とスペック的には最強。さらにDSEEと呼ぶ圧縮音源が失った微小信号の再現性を高める機能を搭載。また、基板やパーツにもこだわり、これらを厚さ1mmの高剛性シャーシに収めている。フロントパネルから天板は厚さ3mmの一体型アルミニウム無垢材を使い、構造を強化すると同時に高級感を出している。ボリュームはメカニカルボリュームで、リモコン操作ではモーターライズでボリュームを実際に動かすとハイエンドっぽい仕掛けも搭載。横幅225mmとデスクトップにも置きやすいサイズもいい。カラーはブラックとシルバーの2色がある。

注目したいのはフロントのUSB端子で、iPhoneやiPodを変換ケーブルで接続すれば、ハイレゾ音源も再生できる。と、ここでMacユーザーに悲しいお知らせが！　何とDSDネイティブ再生はWindowsのみの対応だった。AudirvanaPlusなどを使ってみたが、確かにMacではDSD再生は無理。非常に残念である。WindowsであればDSDネイティブ対応の同社オリジナルの「Hi-Res Audio Player」を使ってDSD再生ができる。もちろん他のアプリでも対応できるものもある。