富士山の滑落事故
本日、富士山に行って来ました。皆さんニュースでご存知だと思いますが、京都のパーティーが滑落しました。我々は滑落現場を見ました。初め、我々より先に先行していたパーティーでしたが、歩き方、しぐさなど見ていると、どう見てもド素人のパーティーでした。おまけに彼等は先行したいた状態でピッケルで氷の斜面を掘りだしその欠片をバラバラ我々が登ってる所に落としてきましたので、怒鳴ってやりました。彼らを追い越す時もいやな顔してました・・・・登山マナーとしては正直最低です。今回はかなり斜面が凍りつきレベルの高い技術が必要な状態でしたが、我々が見ても首をかしげる感じでした。我々が追い抜いて１０分位して何気なく気になっていたパーティーを見ると何と〜４人つながって猛烈なスピードで雪の斜面を滑り落ち、さらに岩場がある場所に突っ込んで行きました。９合半から約８合目まで落ちた感じです。落ちた後は誰ひとり動かず即、警察に電話しました。我々がいる場所もバリバリに凍りついた場所ですので救助に行くとしても下りられず、山頂まで登り富士宮ブル道で８合目まで下り御殿場にトラバースして即、救助に当たりました。noriちゃん・ケンちゃん・山友君・ブログを見て頂いてる人と５名で自分たちの持っているブリザードバック・予備のダウン・アルミシートなどある物すべて出してもらい怪我人の体温低下を防ぐために体に巻きつけました。救助ヘリも何度か来ましたが気流の関係で下りられず直ぐに引き返してしまい我々も体が急速に冷えてしまいました。警察には何度も電話をしましたが、救助に来るには５〜６時間掛ると言われヘリも帰った状態で、警察と喧嘩をしました。１分１秒でも早く来てくれと怒鳴りました。ヘリはもう行きませんと言われ、彼らを殺す気かと怒鳴りまくりました。そうこうしてる間に我々自身が寒さに震えだし、雪も寒気と一緒に凍りだしガチガチになって来ました。私は警察にヘリでテントを落としてくれと頼みましたが、気流で無理だと言われました。我々自身の命が危うくなって来ましたので、警察に相談するとその場を離れて下さいとのことでした。今生きてる人を更に死に追いやることは出来ませんと事です・・・われわれは相談して一人歩ける女性がいましたので彼女だけは何とか下ろそうと行動しました。私は無言で土下座をし頭を地面につけました・・・涙が止まらなかったです。意識ある２名には必ず救助隊が来るから頑張ってくれといってその場を去りました。マジできつかったです・・・でも我々には怪我した女性を下界まで運ぶ仕事が残っていましたので皆で協力しあって夜８時に御殿場の駐車場に帰って来ました。残された方々が救出されたとラジオで聞きました。それを聞いてどっと疲れが出ました。私は前に何回も書きましたが、富士山ではザイルは絶対につながないで下さい・・・一人が落ちた場合は他の人が支えようなんて事はほとんど出来ません。全員落ちます。これだけはやめて下さいね・・・・今日は１６時間・・・長い一日でした・・・疲れました。
|
トラックバック
度々ブログを拝見させて頂いて、参考にさせて頂いております。
まずはお疲れ様でした。
自分は今年の残雪期と積雪後の富士山に何度か登りました。
5月4日に須走から上がった際には山頂直下から3人が立て続けに滑落したのを見ました。
猛スピードで硬い氷の斜面をバウンドして揉みくちゃになって落ちてく様を見て体が震えました。
強風・低温・凍りついた斜面…
雪の富士山の恐さを多少なり知ってる身として、体を繋いで登るのはダメですよね。
この時期の富士山は一人がバランスを崩して滑落した時、繋がれた他者がフォロー出来る様な雪質ではないですし…
一人で、一歩一歩確実に歩みを進めていくしかないんですよ。
前置きが長くなりましたが、山ちゃんさんの行動はその時やれる最大限の行動だったと思います。
今後、富士登山の楽しさだけでなく、危険な側面もどんどん発信して下さい。
自分は今年、後1〜2回はアタックしたいと思いますが、お互い無理の無い様楽しみましょう。
そして亡くなられた方のご冥福お祈り申し上げます。
2013/12/2(月) 午後 9:11 [ 静岡人 ]
消化して頂きありがとうございます。
一週間前の快晴の富士（吉田口）に私もいたんですよ。
やまちゃんさんも何か課題を持ってトレーニングで登られたのでしょうか。
有事の時に対応できる登山者は、官では対応不能な即戦力なので、アイスの下降で正しく判断されたやまちゃんさんのような方はとても貴重で、彼らは好運だったとも思います。
その上で失礼ですが申し上げました。
お許し下さい。
凍ったロープを前にコーヒーを飲みながら、どこかで偶然お会いしたいですね。
2013/12/2(月) 午後 9:11 [ ふくろう ]
冬の富士山、憧れてます・・が、怖いですね。
2013/12/2(月) 午後 9:50 [ のり ]
亡くなった方と共に仕事をし、大変お世話になっていた者です。今日、職場で知らされ、大きなショックを受けています。
あなたの武勇伝的な印象の語り口調、大変シャクにさわります。
先にコメントされているフクロウさんのおっしゃる通りです。特に冒頭、私には亡くなった方を無駄に貶め、自分を持ち上げている表現にしか感じ取ることができません。
助けようとしたその勇気はとても素晴らしいですが、その表現方法や場所を違えてはいませんか？
一度見てしまった気持ちのやり場がなく、投稿してしまいました。
失礼しました。
2013/12/2(月) 午後 10:21 [ まるい ]
何気なくたどり着いたブログでしたが、読んでみてびっくりしました。
どうしてもテレビの中の出来事としか受け取れていませんでしたが、なんだか目の前で起きたことのような感覚になりました。
山は恐いですね。
心と身体を休めてくださいね。
2013/12/2(月) 午後 10:25 [ warmer ]
武勇伝 とか、シャクにさわるとか、殆どどうでもいい。
このPTが、滑落現場までわざわざ降りて救助作業（保温対処）を
しなければ、まず全滅していただろうから。
おセンチな感傷は、無責任な傍観者だよ。
2013/12/2(月) 午後 10:46 [ 青信号 ]
いつものように いいね！ とはいかない事件ですね。冬富士とは言わなくてもどの山でも ザイルを結ぶようでは登山であはありません。経歴が凄いって言っても交通事故と一緒どこにでも危険はあるので仕方ありません。 周りの人に辛い思いを残してしまっただけでも罪作りな話ですね。 今回、救助にあたった方々の心が痛まぬことを祈ります。 ご苦労さまでした。
2013/12/2(月) 午後 10:54
>武勇伝 とか、シャクにさわるとか、殆どどうでもいい。
全くその通りです。
大切な友人を失ったお気持ちはお察しいたしますが、
これは、自称「ベテラン」が起こしたあまりにもお粗末な事故です。
事故原因がその全てを表しています。
厳しい事を言うようですが、これは飲酒運転事故となんら変わりません。
登山の世界では「絶対にやってはいけない事」をやった結果がこれです。
亡くなった方には、雪山初心者を連れて行って大怪我をさせた責任すらあります。
仕事場で、家庭で、どんな素晴らしい人でも、やったこと、起こしたことは曲げられません。
曲げてはなりません。
見たまま、ありのままを述べている目撃者に対して、それを公にするななどと、
勘違いも甚だしい。
むしろ、もっと大きく広めるべきだと思います。
その友人を救うために自身の危険を顧みず、ギリギリまで戦った方に対して言う言葉でしょうか？
頭を冷やしてください。
2013/12/2(月) 午後 11:05 [ おおにし ]
しゃくにさわるとか凄いこと書いてるね
私だったら一回119して終了だけどな
この場合だとホントにただの高見の見物になる
ま、冬は冗談でも登れないけど
2013/12/2(月) 午後 11:06 [ すだこ ]
京都の山岳会の者です。
まずは過酷な状況の中で、自己責任という前提のもとにも関わらず、一人でも多くの仲間を助けようと力を尽くしていただき、心から感謝申し上げます。
今回の事故で悲しくも助からない命があったことに、とても胸を痛めています。それに加え、現場にて対応いただいた当事者であれば、尚のこと悔いも残ろうかと思います。
現場とは離れた状況の中、当事者ともなかなか連絡がつかず、正確な情報が得られないもどかしい思いをしていました。
ブログの主の方は、富士山という特殊な山で、これまでもいろいろな経験をされているのだと思います。
警察での事情聴取もありますが、我々の方でもまたここから事故の調査、検証がされていきます。
また事故の事など思い出させることもあろうかとは思いますが、その折りには、今一度お力を貸していただけれは幸いです。
恐らく警察の方でも事情聴取を受けられ、話しておられることとは思いますが、今後の調査資料として、こちらに書かれたことも含め、よろしければ山岳会の方へも報告したいのですが、宜しいでしょうか？
京都府勤労者山岳連盟 常任理事 中田光輝
2013/12/2(月) 午後 11:10 [ trm*j39* ]
お亡くなりになられた方のご冥福お祈り申しあげます。
やまちゃんへ
地元紙の見出しは、『経験豊富、まさか』でした。
あまりにも事実と相違する見出しに憤りを感じます。
さらに、「グループの６人は京都府勤労者山岳連盟の救助隊…（中略）…救助隊は毎年、雪山での技術向上のために訓練を行っており、今回もその一環だった。」とありました。
富士山は別格であり、冬富士は真剣勝負そのものとやまちゃんのプログをとおして知りました。富士山の本当の美しさや清々しさは、真摯に自然を畏怖する魂そのものである、と。
現場での救助活動やご判断、本当に苦しかった心中をお察し申しあげます。二重遭難を回避する事が出来て何よりでした。やまちゃんと富士山で出会ったことのある京都の一住民にとって、この事故は他人事ではなく、今にも増して謙虚にならねばと思っています。
本当にお疲れ様でした。
2013/12/2(月) 午後 11:13 [ よっちゃん ]
お疲れ様でした。
二次災害も恐れずに救助に向かった行動に頭が下がります。
自分は夏しか登りませんが、自己責任の気持ちを忘れずにしていきます。
2013/12/2(月) 午後 11:21
滑落現場まで降りられて救助活動されたのですね、本当にお疲れさまでした。
自分も命が危ない状況にまで追い込まれての救助活動、頭が下がります。
シャクに触ると書かれている方もおりますが、助けに出向いた行動については何の感謝も無いのはきっと山に登られた事がないのでしょう。
やまちゃんさんの心が休まりますように。
2013/12/2(月) 午後 11:24 [ rda*44*9 ]
今回の遭難パーティーの募集要項です
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kyouto-rozan/kyujyotaisanko.html
「対象者」に「初級登山学校卒業程度以上」とありますが、
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kyouto-rozan/syokyutozangako2013nitei.html
初級登山学校では冬山は、八ヶ岳と比良山程度しか行っていません。
もちろん個人山行もあるでしょうけど。
これで冬富士で経験者グループを名乗るのはちょっと問題があるように思います。
2013/12/2(月) 午後 11:26 [ rescue_climbing ]
あの、こちらは今年の7月から毎日、何度も何度も山ちゃんのブログを拝見している者です（更新がなくてもしつこく）
いつも、富士山のすばらしさを発信されて、感謝しております。それと同時に、富士山の厳しさも発信されておられます。
過去ログから全部、読ませていただきましたが、初めは、山ちゃんのストレートな表現方法に違和感があったこちらでしたが、毎日拝見しているうちに、ああ、すこし不器用な方？
今回の記事も、富士山の厳しさを知っている山ちゃんが、富士山に登る人に対する戒めになればと書かれているのかと思います。
2013/12/2(月) 午後 11:34
こちらも昔、調子に乗って11月の富士山でエラい目に遭いましたが、その後に山ちゃんのブログを知って、毎日拝見しているうちに、もう、あんな無茶なことはやめようと思いました。
この記事も、この先、山の事故が少しでも減るようにと、そう言う思いで書かれたのではないのでしょか？
って、若輩者のこちらがエラそうに書いて、申しわけありませんです。でも、少しでも山ちゃんの思いがみなさんに伝われば事故が減るのでは。そんな純粋なお気持ちで書かれた記事だと思うこちらです。
それではこれからも最新情報、楽しみにしております。
また、来年こそは？富士山でご挨拶できればと思っております（山開き期間中限定）
こちらこそ、文章表現が不器用で、きちんとした思いが伝わらなかったかも知れませんが、これからも山ちゃんを応援しておりますよ(^-^)
2013/12/2(月) 午後 11:35
冬山の富士山に"まさか"はありません。全てが真剣勝負の世界です。
色々外野は言うのでしょうが、まともな山屋なら、全員覚悟の上なのでは。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。
本当にお疲れ様でした。
2013/12/2(月) 午後 11:40 [ ndkd020 ]
亡くなった方のことが悪く書かれていて悲しい…
報道も、ここのブログも、どこまで正しくて、どこまで主観かも判断がつかないですが、
ここに書かれているような
そんな横柄な人ではなかったのです
2013/12/2(月) 午後 11:49 [ へ ]
何があったかわかりませんが、亡くなった方を貶めるような表現は慎むべきだと思います。 救助は自己満足や人に大げさに語るものではないと思います。持論を大声で繰り返すのも違います。 状況は様々だから。
ただただ冷静な事実の積み重ねと検証があるだけです。 遭難者を見捨てられない。 警察を怒鳴りまくった。 この時点で救助Pのリーダーの資格がありません。感情に流されて判断を誤るからです。
自分たちが低体温症の危険にさらされる状態を作ってどうしますか？ 最初の状況判断で（強風、夕暮れ間近、低温、凍結）ヘリ救助の可能性、セルフレスキューのリスクを確認しなければなりません。 難しいとは思いますが、冷静に切り捨てるものは切る。 土下座などしている場合ではありません。 勇気は称えますが、もう少し冷静さが欲しいですね。
2013/12/2(月) 午後 11:51 [ ani*al_*o* ]
山（特に冬山）を知らない人にはわからないと思いますよ。
今回の記事も報告でもなんでもなくただただ事実を書いているだけですから。貴重だと思いますけどね。
その場の環境がどれほど過酷なのか。
やまちゃんの行為がどれほど勇敢で危険だったか。
わからん人にはわからんだろうけど
山なんて自己責任ですからね。
残酷なようですけど冬山なんて特にそんなもんです。
色々とお疲れ様でした。
また亡くなられた方のご冥福お祈り申し上げます。
2013/12/2(月) 午後 11:52 [ SC430 ]