若者の「フェイスブック離れ」が始まった

フェイスブックが迎える「中年の危機」

(Chris B. Murray/The New York Times)

最近はごぶさた

ほんの数年前、私にとってソーシャルメディアといえばフェイスブックに決まっていた。とりわけグループ機能をせっせと利用したものだ。部屋探しや中古品取引のほか、深夜に映画鑑賞会を催すグループもあった。私はフェイスブックのおかげで、姉妹の家族やそのほかの親類縁者の近況を知ることもできていた。

ところが最近はパタリと利用が減ってきた。親類の子供たちは高校を卒業したあたりで、アカウントを削除したり、個人的な情報をあまり表示しないようになった。私自身も、近況を伝えるための写真やコメントをめったにアップしていない。

興味が湧くのは、バズフィード(ソーシャルRSSリーダーサービス)でみんながどんな記事を読んでいるかということだけだったりする。そしてそれを読むためにバズフィードへ移動するという具合だ。

この現象は私に限ったことだろうか。それとも、世間でもフェイスブックは衰退しているのだろうか。

認めたくなかった事実

フェイスブック社は、人々の関心が薄れてきたとか、利用者を新手のソーシャルメディアに奪われたなどということを、これまでなかなか認めようとしなかった。だが今年の第3四半期の業績を発表したとき、最高財務責任者(CFO)のデービッド・エバースマンが意外な発言をした。

「デーリーユーザー数、特にティーンエージャーの低年齢層の減少」が顕著だというのだ。減ったというのは、おそらく13~14歳のアメリカ人のことで、アカウントを削除するわけではないが、フェイスブックをチェックする頻度が少なくなってきたという話だった。

やはりそうだったのかと、多くの人が思っているだろう。実は以前から、少なくとも一部のユーザーには見限られているのではないかと想像されていた。確かにフェイスブックは今でも定番のソーシャルメディアだが、もう一時のように不可欠の存在ではなくなったのかもしれない。

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