SKE48が初の「セールス下降トレンド」に直面 次回作以降の巻き返し策はあるか?
リアルサウンド 12月1日(日)13時17分配信
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| SKE48『賛成カワイイ!』(avex trax) |
ヒットチャートの分析から、音楽シーンの“今”を探る本連載。最新ランキング(2013年11月18日〜2013年11月24日分のオリコンCDシングル週間ランキング)を、ライター/物語評論家のさやわか氏が分析する。(リアルサウンド編集部)
1位のSKE48は初週の推定売り上げ枚数が44.9万枚。これはこれで立派な数字だが、7月にリリースされた前作「美しい稲妻」が51万枚だったのに比して、大きく数字を落としていると言わざるを得ない。以下、過去作品の傾向を見ると1月リリースの前々作「チョコの奴隷」は53万枚、その前作にあたる昨年9月の「キスだって左利き」は51万枚といずれも50万枚を超えており、それを踏まえれば今作の下落ぶりはより目立つ。もっと言うとSKE48の初週売り上げ枚数が2作連続で前作割れとなったのは初めてのことで、つまりこのグループはCD売り上げ枚数において、結成以来初めての下降トレンドと言える事態に直面したことになる。
にもかかわらず多くのメディアは今作の結果について、「SKE48は今作で9作連続シングルチャート1位。これはピンク・レディーと並ぶ記録で、AKB48に続く歴代2位タイ」などと楽観的な話題を喧伝しているようだ。これはおそらく運営サイドからの売り文句をそのまま使っているだけなのだろうが、そうして単純なチャート順位だけに注目した情報を右から左に流してみても、グループがどんな状況にあるか正確に伝えているとは言えないのではなかろうか。
もちろんSKE48の運営サイドは、内部的にはこの結果を重く受け止めているはずだ。だからメディ アやファンとしてはシングル9作連続1位などというさして意味深くもない記録に興味を持つフリをするよりは、むしろ次回作以降に講じられるであろう巻き返し施策を期待して待つべきだろう。グループ自体がメンバー構成の移り変わりなどを経た変革期を迎えているのも事実で、それも勘考した次の一手をどう出すかが楽しみなところだ。
2位のE-girlsは初週売り上げ枚数が6.9万枚で、1位に比べると数字に開きがある。しかしEXILEグループの一角を担うグループとして共通する販売施策を豊富にそろえているのは注目に値するだろう。 特にEXILE系のグループはイベント会場などでカードを購入すると楽曲のダウンロード権が得られる「ミュージックカード」を使った販売数増を積極的に推し進めており、今作もメンバー別に全29種類ものカードが販売されている。複数形態のCDを販売するよりもはるかに安価に商品のバリエーションを取りそろえることができて大変にエコであり、ファンとしても買った後で置き場所に困ることもない。大手の音楽チャートがこのミュージックカードを売り上げとして積極的にカウントしていくのであれば、複数形態のCD販売が常態化しているアイドルシーンなどへますます普及していくかもしれない。
ほか今週のチャートで少し気になるのは3位のAcid Black Cherryと4位の私立恵比寿中学であろうか。特に前者はJanne Da Arcのyasuによるソロプロジェクトで、近作は4作連続で初週売り上げが5万枚を突破、累計でも最高8万枚に届いていた。今作は初週で既に6万枚近く売り上げている。これはいわゆる(広義の)V系ミュージシャンとしてはなかなか堅調かつ好調な数字であり、今後は10万枚台を狙っていく可能性もある。販売施策やメディア露出が目立って展開され、ファンや一見さんを楽しませてくれるかもしれない。
さやわか
最終更新:12月1日(日)13時17分
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