1)過去に当せんした数字の組み合わせはやめよ
多くの人は、過去に当せんした数字の組み合わせを申込む傾向がある。しかし、そんな単純なことでは、自分にジャックポットがめぐって来ないということを肝に銘じよう。言い換えると、
6/43ロトで特定の数字の組み合わせは約117,239年に1回当たる確率を持っている。過去にジャックポットに当せんした数字の組み合わせが、次に巡ってくることはゼロに近い。従って、‘いつかは当せんするから、同じ数字の組み合わせを毎週申込むのは良い戦略ではないか’という質問に対する答えも明らかになるはずだ。
2)連続した6個の数字の組み合わせを申込むのはやめよ
前述したとおり、連続した6個の数字の組み合わせはアメリカのどの州でも、また世界中のどの国のロトでも当せんしたことがない。これは、ゲイル女史が全世界で行われているロトで当せんした数字を分析した結果であり、その中には40年を超える歴史を持つロトもある。連続した5個の数字が当せんすることも非常に珍しいことで、全世界のほとんどのロトで起きたことがない。
3)同一の数字集団から6個の数字全てを選ばないこと
6個の数字を、1つの数字集団で選ばないこと。 6個の数字が、全て同じ数字集団で当せんするということは殆どない。こんな組み合わせは、今までアメリカや世界中の他のロトで1度も当せんしたことがない。ロト関係者や数学者は、個々のロト数字と個々の組み合わせがまったく同じ当せん確率を持っていると言う。はずれに決まっている数字の組み合わせに申込む彼らは、放っておこう。そんな人達もいてこそ、当せん賞金が高くなるのではないか!
4) ‘1-2-3-4-5-6’の組み合わせはやめよ
多くの人がよく書く数字の組み合わせの中に「1-2-3-4-5-6」がある。アメリカの多くの州で毎週こんな組み合わせを書き込んだロトが数千枚におよぶ。この組み合わせは、必ずといっていいほど、はずれに決まっている。ロトがいくらランダム抽選とはいえ、この組み合わせはあまりにも‘バランス’から外れているからである。ゲイル女史が1980年代初めから、ラジオやテレビのインタビューを通じて、最も多く発言したアドバイスの1つが‘1-2-3-4-5-6’の数字の組み合わせを避けよということだった。ところが、ゲイル女史がそれを言う度に、本物か偽者かも分からない博士や教授という肩書きの背後に隠れて、事実に対する無知を隠している人達から批判を受けて来た。
ところがゲイル女史の主張は、アメリカの州や世界中のロトの当せん結果によって証明された。連続した6個の数字の組み合わせが1度も当せんしたことがなく、1つの数字集団から選んだ数字の組み合わせが1回も当せんしたことがなければ、その2つの要素を全て備えた‘1-2-3-4-5-6’という数字の組み合わせの当せん確率はなおさらである。当せん確率が一番低い数字の組み合わせは、鐘型曲線(Bell
Curve)で両端に位置付けられている。6/43ロトの場合には、合計が一番小さい組み合わせの‘1-2-3-4-5-6’と合計が一番大きい組み合わせの‘38-39-40-41-42-43’がこれにあたる。
5)数字で形を作るのはやめよ
多くの人に大変人気のある方法の1つが、申込カード(OMRカード)に印刷された数字で、特定の形を作ることだ。上下で一直線になる数字を選ぶとか、横に直線形になる数字を選ぶとか、対角線を作る数字を選ぶ方法が最もありがちだ。また、漢字を使う人々の場合は、スリップに漢字を書いて、そこから申込数字を選ぶ方法も使われている。例えば、スリップに大きい‘大’という字を書いてから、文字のそれぞれの端の点と中央地点にあたる数字を申込む方法だ。このような組み合わせが、1回の抽選で15万枚以上発見される場合もある。また、特定のアルファベットの形やアラビア数字の形を作る組み合わせも人気が高い。もし、そのような組み合わせが当せんしたとしても、相当大勢の人が1度に当せんすることになるので、当せん賞金は非常に少ないだろう。
6)倍数になる数字をやめよ
その他、多くの人が好む方法の1つが、最初に選択した数字の倍数で組み合わせを作ることだ。特に‘5-10-15-20-25-30’の組み合わせの人気が高い。この種類の組み合わせが、1回の抽選で
25,000枚以上も出ることがある。従って、この組み合わせが、4億円のジャックポットに当せんした場合、1人に分配される当せん賞金は1万6000円程にしかならないだろう。
7)末尾が全て同じになる数字の組み合わせをやめよ
多くの人が‘3-13-23-33-43-53’のようにすべて同じ末尾を持つ数字の組み合わせに申込む。末尾を選択する基準は、幸運の数字といわれる‘7’や自分が幸運の数字だと信じる数字の場合が多い。今までのロト当せん結果を見ると、当せん数字6個のうち4個の数字が同じ末尾を持つ確率は
0.2%以下に過ぎなかった。また、3個の当せん数字が同じ末尾を持つ確率は3%以下だった。2個の末尾が同じ確率は、少し高く約20%位だった。ところが、当せんした全ての数字の末尾が異なる確率が一番高くて約75%に及んだ。
8)低い数字だけで組み合わせるのはやめよ
ロトに申込む多数の人は、自分の誕生日や記念日、そして子供の年を示すカレンダーの数字で、6個の申込数字を選択する傾向がある。これは、一般的に最も好まれる選択数字が、1から31の間にあるということを意味する。ところが、6/43ロトには32から43までの数字もある。もし、ユーザーがカレンダーの数字だけで組み合わせを作って当せんしたとしても、どれほど多くの人とその当せん賞金を分けなければならないだろうか。
1983年9月24日、ニューヨーク州のロトでは、当せん数字のうち一番大きな数字にあたる30を含めた組み合わせがジャックポットに当せんした。この時、
46人が600万ドルの当せん賞金を分け合った。当せん発表があった日の夕方、たぶん46人の当せん者たちは皆、自分が600万ドルの主人公だと思ったに違いない。しかし、すべての当せん者が確認された後、当せん者たちは僅か62,000ドルずつ分けることになった。(アメリカでは、一括払いで支給われる場合は賞金額が小さくなる)
もちろん、ユーザーがラッキナンバーと考える数字を選んではいけないわけではない。ただ、カレンダーの数字よりも大きい数字をいくつか一緒に申込み、当せんした時に多額の当せん賞金を受け取ることができるようにすべきという意味だ。殆どの人が、ロトで小さい数字を好むという事実は、当せん数字の中に小さい数字が多い場合、当せん賞金の分配額が少ないことからも立証されている。その反面、当せん数字の中に大きい数字が多い場合、当せん賞金の分配額はいつも高額となり少人数で当せん賞金を分けることになる。また、ジャックポットの当せん者がいない場合は、当せん数字の殆どが大きい数字であることも念頭におこう。
ロトを運営する人々は、ロトの参加者が自分の誕生日や記念日の数字を使うことを願っているかも知れない。そうすれば選択できる組み合わせの数が少なくなり、その分ジャックポットの当せん者が出る確率も低くなるからだ。ジャックポットの当せん者が出ない場合は、当せん賞金がキャリーオーバーされ、次のロトで高額の当せん賞金がかけられることで‘史上最高額の当せん賞金’という広告が可能になりロト販売量が増えることになる。
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