2013年12月1日16時54分
東京電力は1日、福島第一原発で汚染水の放射性物質を取り除く装置「ALPS(アルプス)」で、配管の継ぎ手部分から塩酸が漏れたと発表した。汚染水は漏れていないという。同じ設備は3系統あり、東電は漏れた1系統を止め、原因を調べている。汚染水処理は別の1系統で続けている。
東電によると、1日午前7時45分ごろ、運転中だった2系統のうち1系統で、処理に使う塩酸を送る配管の継ぎ手から液体がにじみ出ているのを作業員が見つけた。ポリ袋で覆ったが、1リットル程度が漏れた。弁を閉め、漏れは10分に1滴程度になっているという。今後、継ぎ手部分を分解して調べる方針。
ALPSは様々な種類の放射性物質を取り除く装置で、1系統あたり1日250トン処理できる。腐食防止対策のため、3系統のうち1系統は停止中だった。
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