伊方原発:再稼働阻止の市民集会に8000人 松山

毎日新聞 2013年12月01日 20時26分

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働阻止を訴える市民集会が1日、松山市堀之内の城山公園で開かれた。伊方原発3号機は原子力規制委員会による安全審査が先行し、再稼働の最有力候補と見られているが、集会には主催者発表で約8000人が集まった。

 松山市を拠点とする市民団体「伊方原発をとめる会」が主催。東京電力福島第1原発事故後に福島県田村市から避難し、現在は京都府内に住む元宇宙飛行士の秋山豊寛さんは「福島の人は(放射線被害の)モルモットにされている。四国、瀬戸内の人がそうなるべきではない」と訴えた。ルポライターの鎌田慧(さとし)さんも、脱原発を呼びかけた。

 約4時間の屋外集会は途中から雨になった。最後に「廃炉に向けて手を取り合って行動していく」といった内容の集会決議を採択。市内中心部をデモ行進し、「再稼働反対」「原発いらない」とシュプレヒコールを上げた。東京都日野市から駆けつけた主婦、斉藤俊子さん(61)は「ここで再稼働を認めれば、他もなし崩しに動かされてしまう」と危機感を募らせていた。【中村敦茂】

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