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即席麺「生」が伸びている

 インスタントラーメンの生麺人気が、うどんやそばにも波及した。2011年発売の東洋水産「マルちゃん正麺(せいめん)」が累計5億食を突破する大ヒットとなり他社も追随し、即席袋麺の生麺ブームを巻き起こしている。今年秋、今度は和麺のうどん、そばの即席生麺も相次いで登場。即席麺業界は和麺競争という新たな局面を迎えた。

 「本物のうどんのように、見た目もつやつや、食べてもつるつる、しこしこと素晴らしい出来栄えです」と絶賛するのは、即席麺を中心に年間600食を食べるラーメン評論家の大山即席斎さん(54)だ。

 東洋水産「マルちゃん正麺うどん」と日清食品「日清のどん兵衛 生うどん食感」を食べ、革新的な即席袋麺と実感。「甲乙つけがたい」と評価する。

 マルちゃん正麺うどん、カレーうどんは10月に発売され、日経MJ紙の新商品週間ランキング(その他食品)部門で10月18日に初登場するや、5週連続でいずれもベスト10入りした。

 1カ月遅れで発売された日清のどん兵衛 生うどん食感と生そば食感も11月22日、そろってベスト10に初登場。スーパーなどで、いずれも5食パック400円前後で売られている。

 即席斎さんは「マルちゃん正麺が登場するまでは袋麺がカップ麺に押され続けていましたが、ラーメン屋さんの麺に非常に近くなり、袋麺が復活しました。従来に比べ『手抜き感』がなくなり、主婦も食卓に堂々と出せるようになったのも大きい」と話す。

 東洋水産は「正麺は、生の麺の味わいと即席麺の簡便性を併せ持つ新しい麺です。開発から製品化まで5年を要しました」という労作だ。ラーメンのヒットに乗って、和風麺ジャンルにも進出した。13年度のうどん出荷は4500万食が目標で、正麺ブランド全体では4億食になる。

 ラーメンに続いて、うどんとそばの生麺化も好調なスタートだ。即席斎さんは「超ヒットと言えます。他社も参入すれば、さらに大きな市場になるでしょう。あとは、本格的なやきそばの生麺が登場しないかなあ」と、即席生麺のさらなる進化にも期待している。

 [2013年12月2日8時34分 紙面から]

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