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【プロ野球】

マーの契約更改を準備 日米合意見通し立たず窮余の策

2013年12月2日 紙面から

 楽天の立花陽三球団社長(42)が1日、メジャー移籍を視野に入れている田中将大投手(25)と来季の契約に向けた準備に入る考えを明かした。日米間のポスティングシステム(入札制度)が合意に至らない現状を踏まえ、エースの流出と残留の両面を想定した窮余の策を取る。

 いつまでも待ち続けるわけにはいかない。宮城県の「南三陸さんさん商店街」で行われた優勝報告会に出席後、同社長がシフトチェンジの方針を示した。田中に契約更改のテーブルを用意するというのだ。

 入札制度の成立後に田中の意思を確認する考えは変わっていない。「ただ、それとは別に、編成の流れでは当然、主要メンバーなので(来季の契約の)話はする」と立花社長。日米合意の見通しが立たない状況では致し方のない選択だった。

 球団としての見解は明快だ。「田中のための入札制度ではない。田中のためだけに議論をするということは、あってはならない」。日本野球機構(NPB)、選手会を含めて議論を尽くし、今回限定ではない恒久的な制度が成立することを希望している。

 その一方で、交渉が停滞しているという現実もある。「12月の中盤あたりは、球団としても選手としても来季の方向性が決まる時期」と腰を上げざるを得なくなった。

 ただ、タイムリミットを明確に設定するわけではない。「田中の意思確認と、(ポスティング)制度は別個に考える」と立花社長。メジャー移籍の動きと来季の編成を同時並行させながら、推移を見守ることになりそうだ。 (井上学)

 

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