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Editor's Note

日本軍慰安婦の問題と韓国のライタイハンの問題をことさらに比べる向きがありますが、ライタイハンの問題はむしろ戦後放置されたフィリピンの日比混血児の問題と同質なのです。ライタイハンのほとんどは民間人の子供なのですから。 (10円パン)

韓国の大統領専用慰安所

日本軍慰安婦について批判の多い韓国ですが、韓国軍にも朝鮮戦争の際には慰安所が存在し、ベトナム戦争では「国際演芸人」が韓国から派遣されて慰安婦の役割をさせられていたようです。また朴正煕大統領専用の慰安所ともいうべき施設もありました。


ソウル市鍾路区の宮井洞にあった「安家」(「安全家屋」の略)と呼ばる大統領府別館の「ナ(나)棟」がそれで、レンガ造りの建物の2階には宴会場があり、隣りのベットルームで芸能人らが大統領の夜の接待をさせられていたそうです。

上のキャプチャーは、MBCのドキュメンタリー番組「今は話せる『10・26宮井洞の人々』」にでてきた「ナ棟」内部の模型です。左端に少し見えるのがベッドルームでその右隣が宴会場です。

こういったことは公にはされていなかったものの、1979年にその「安家」の宴会場で金載圭KCIA部長が朴大統領を射殺したことにより、期せずして広く知れわたることとなりました。

朴大統領は、金部長ら側近と「大行事」と呼ばれる宴会を月2回程度おこなっていたようです。また朴大統領が気に入った女性を選んで楽しむ「少行事」も月8回ほどあったとか。

その「大行事」「少行事」のための女性を調達していたのが、KCIAの朴善浩儀典課長だったそうです。朴課長は朴大統領暗殺事件以降、マスコミから採紅使(チェホンサ=채홍사)の役割をしていたといわれていました。採紅使は、韓国では朝鮮時代の暴君である燕山君に美女や駿馬を探して届ける下級官吏として知られています。

「10・26は今も生きている」の著者で、金部長の弁護を引き受けた安東壱弁護士は、月刊誌「新東亜」(2005年12月号掲載)のインタビューにおいて、朴大統領の相手をさせられた女性は芸能人が最も多く、200人を越えていたと答えています。

芸能人は朴大統領が映画やテレビで見て気に入り、「一度会いたい」と指名されると断ることができず、映画やテレビ番組の収録に支障をきたしたことも度々あったという話もあります。

また朴大統領が健康診断を受けていた軍病院の女性看護将校は、宮井洞の安家に招かれたのちに、「自らに課せられた任務が何であるかを知り」、「そこであったことは墓に入るまで秘密を保持しなければならない」という脅迫を受けたようです。

朴大統領暗殺事件をテーマにした映画「ユゴ 大統領有故」は、登場人物のキャラクターやセリフなどはフィクションだそうですが、安弁護士によると、娘が朴大統領の慰み者になったことを知った芸能人の母がクレームをつけた場面は実際にあった話だったといいます。

ただし、クレームの内容は、この芸能人が当時男やもめだった朴大統領に気に入られようと自分を再度宴席に呼ぶよう要求したにもかかわらず、KCIAが拒否したことに対するものだったと朴課長の前任者らは証言しているようです。この芸能人は、ファーストレディーの席を狙っていたのだとか。

朴大統領暗殺事件の現場となった宮井洞の安家「ナ棟」は、文民政権を標榜する金泳三大統領の指示によって取り壊され、現在では「ムクゲの丘」公園になっています。