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徳洲新聞ニュースダイジェスト

徳洲新聞PDF版

徳洲新聞2012年(平成24年)9/10 月曜日 NO.842 過去のダイジェスト

徳田理事長が山中・京大iPS細胞研究所長と面談
再生医療の実現化へ向けて 徳洲会グループが全面協力

徳田虎雄理事長は8月24日、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を訪れ、ノーベル賞の有力候補として知られる山中伸弥所長(京都大学教授)と面談した。再生医療や新薬の開発に大きな役割を果たすことが期待されているiPS細胞の研究活動について、山中所長から説明を受けた徳田理事長は、徳洲会グループを挙げて全面的に協力することを約束した。


山中所長「医師になったのは徳田理事長がきっかけ」と涙

山中所長(左)との初面談は感動的な雰囲気に包まれた

山中所長(左)との初面談は感動的な雰囲気に包まれた

iPS細胞とは、さまざまな組織や臓器に分化する能力と、ほぼ無限に増殖する能力をもつ「人工多能性幹細胞」。皮膚などの体細胞に4つの遺伝子を導入し、数週間培養して作製する。2006年に山中所長が世界で初めて作製を報告し、「iPS細胞」と命名した。

皮膚の細胞から心筋や神経細胞など体内の細胞をつくり出すことができるため、再生医療や創薬、疾患の原因解明などに大きな役割を果たすことが期待されている。

京都大学では10年4月にCiRAを開設。現在、200人を超える研究者が研究に従事している。

この日、徳田理事長は16時半にCiRAに到着。山中所長、井上治久准教授、iPS細胞再生医療推進室の高須直子室長ら職員に温かく迎えられた。

CiRAの概要や研究活動内容を紹介する準備が整うと、山中所長は「プレゼンテーションの前にどうしても徳田先生にお伝えしたいことがあります」と切り出し、しばし沈黙。その後、感涙にむせびながら、医師になったきっかけが徳田理事長にあることを明かした。

「高校生の頃、将来、医師になるかどうか迷っているときに、徳田先生の著書『生命(いのち)だけは平等だ』、井村和清先生の著書『飛鳥(あすか)へ、そしてまだ見ぬ子へ』を読ませていただきました。とても感銘を受け、医師になることを決意したのです。お目にかかれてたいへん光栄です」と山中所長。

何度も言葉を詰まらせ、そのたびに「すみません」と話す山中所長の姿に、鈴木隆夫・副理事長をはじめ同席した徳洲会グループ幹部も感動し、もらい泣きした。

続いて山中所長はCiRAの研究活動内容をスライドで紹介。iPS細胞の定義や作製過程、研究の現状や成果などを説明した。

最後に、10年間で達成すべき目標として、(1)基盤技術の確立と知的財産権の取得、(2)再生医療用iPS細胞の作製、(3)臨床研究の実施、(4)創薬―の4つを掲げ、それぞれの達成レベルを報告した。

再会を誓って固い握手を交わした

再会を誓って固い握手を交わした

プレゼンテーション終了後、徳田理事長は徳洲会グループが離島・僻地 医療やゲノム、先端医療に精力的に取り組んでいることを説明したうえで、山中所長の研究に全面的な協力を約束。「徳洲会グループを挙げて行うので、できることは何でも言ってください」と強調した。

その後、山中所長、井上准教授が研究所内を案内。iPS細胞の管理体制や設備を、徳田理事長一行が見学した。

玄関に戻り、山中所長に花束を渡すと徳田理事長は、再び山中所長と固い握手を交わし、再会を誓って研究所を後にした。

初対面にもかかわらず、面談時間は当初予定していた30分を大幅に上回る1時間に及んだ。面談を終え、徳田理事長は「山中先生の涙が止まらなかったのは、感性が豊かで謙虚なお人柄だからでしょう」と周囲に漏らした。

山中所長は「ALS(筋萎縮性側索硬化症)の身でありながら凛とされていて、内側から湧き出てくる非常に強い生命力を感じました。従前のイメージどおりでした」と笑みを見せていた。

[新]国会通信
危険飛行物体オスプレイ

国会事務所に来られた神奈川徳友会(吉岡貞朗会長)の皆さんと

国会事務所に来られた神奈川徳友会(吉岡貞朗会長)の皆さんと

8月29日、森本敏・防衛大臣が沖縄県庁で仲井眞弘多知事と会談。米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの安全性について、日本政府の検証内容を伝えました。これに対し知事は、「今の段階では受け入れは難しい」と配備反対の意向を示しています。モロッコで起きた同機の墜落事故についても、人為ミスと結論づけたと報告。ハワイでの同機のテスト飛行は、周辺環境や遺跡保存に影響があると中止になっていますが、沖縄の住民や自然への配慮は二の次ということです。

次回総選挙の当落予想が出始めていますが、9月6日号『週刊文春』は民主党の現有議席248に対し、獲得議席は89と予想。徳田たけし代議士は、「政治は国民のため」と言い続けてきましたが、政府の目は一体どこを向いているのでしょうか。(M)

生命(いのち)だけは平等だ
徳田理事長の1週間(8月21日~8月25日)

21日 17時 高砂西部病院にて出雲徳洲会病院・職員45人、同院職員・職員OB・患者様47人と面談し、記念撮影
22日 8時 朝礼後、高砂病院・職員149人と面談し記念撮影。
  11時 神戸病院にて職員、奄美出身者、市議会議員208人と面談し、記念撮影。
  16時半 近江草津徳洲会病院にて職員、患者様92人と面談し記念撮影。
23日 8時 朝礼後、近江草津病院・職員111人と面談し、記念撮影。
  10時 宇治徳洲会病院にて職員371人、徳田英次さんご夫妻、濱崎邦子さんと面談し、記念撮影後、新築移転予定地見学。
  16時半 故・徳田友助先生ご自宅にて徳田恵子夫人、田中美枝子さん・宮川加代子さんと面談し、記念撮影。
  19時 大垣徳洲会病院にて職員96人と面談し、記念撮影。
24日 8時 朝礼後、大垣病院・職員80人、岐阜徳友会7人、保育園児27人、徳田恵子理事ご家族と面談し記念撮影。
  11時 名古屋徳洲会総合病院にて職員210人、四日市青洲病院・職員10人と面談し、記念撮影。
  13時半 名古屋病院新築移転地にて(株)久米設計、西松建設(株)社員25人と面談し、記念撮影。
  16時半 京都大学iPS研究所にて山中伸弥所長、井上治久准教授と面談後お二人のご案内により施設見学。
  19時 宇治徳洲会病院にて職員224人と面談し、記念撮影。
25日 8時 朝礼後、宇治病院・職員81人と面談し、記念撮影。
  9時半 宇和島徳洲会病院・川口看護部長、古堅次長面談。
  10時半 関西ブロック会議。
  15時半 岩城雅美先生、梅垣次長面談。
  17時 新幹線にて新横浜へ。

関西での面談者数は何と3351人。この中には京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長もいらっしゃいました。所長は進路を決めかねていた際に理事長の著書「生命だけは平等だ」を読み医師になることを決意したとお話しくださいましたが、話し出すまでに感極まり涙ぐまれるシーンもあり、感動的な面談でした。

徳田虎雄理事長の関西方面視察─後編
8日間で職員ら3351人と面談
宇治と名古屋で新築移転先を視察

徳田理事長は8月21日午後、東大阪徳洲会病院から高砂西部病院に移動。高砂病院に1泊後、神戸徳洲会病院、近江草津徳洲会病院、宇治徳洲会病院、大垣徳洲会病院、名古屋徳洲会総合病院を訪問、職員面談と視察を行った。


今回の徳洲会グループ施設視察で、徳田理事長は職員たちに次のように伝えた。「"生命(いのち)だけは平等だ"の気持ちをわかってもらえるとありがたい。まず、離島・僻地と途上国の医療に協力してから、ゲノム(全遺伝情報)医療や先端医療にも協力するべきだ。修復腎移植は5学会や厚生労働省が反対しているが、国会議員による『修復腎移植を考える超党派の会』の方たちなどとともに戦ってきたから、世界の学会も認めるようになった」

さらに言葉を継いで「今後2~3年もすれば、日本の学会も認めざるを得なくなるはず。学会が面子や感情で、弱い患者さんを犠牲にしているのを許すわけにいかなかったから戦ってきた。皆さんも、病院・施設周辺の一番弱い患者さんのためになるよう、頑張ってほしい」と励ました。徳田理事長は一人ひとりの職員から、勤務部署、名前、出身地、家族構成を聞いた後、記念撮影を行った。疲労の色が濃いときに周囲が休息を申し出ても、一蹴して面談を続行した。

入院中のALS患者さんを励ます徳田理事長(近江草津病院)

入院中のALS患者さんを励ます徳田理事長(近江草津病院)

大垣病院・院内保育園の園児から花束贈呈

大垣病院・院内保育園の園児から花束贈呈

近江草津病院からは花束と千羽鶴を贈られた

近江草津病院からは花束と千羽鶴を贈られた


列をつくって徳田理事長を歓迎する高砂病院職員

列をつくって徳田理事長を歓迎する高砂病院職員

― 視察4日目

8月21日午後4時半、高砂西部病院(兵庫県)の職員たちが手にもつ「徳田虎雄理事長、お帰りなさい」の手書きのプレートと拍手に迎えられ、徳田理事長は笑顔で院内へ。「お帰りなさい」の意味は、高砂市が理事長の生誕の地だからだ。同院には、9年前の竣工祝賀会に出席して以来の訪問。

同院には、出雲徳洲会病院と介護老人保健施設・出雲徳洲苑の職員45人がバスで3時間半かけて到着した。出雲病院の田原英樹院長と徳洲苑の野原隆彦施設長が、徳田理事長の長旅へのねぎらいの言葉とともに、歓迎の意を表した。

その後、徳田理事長は職員たちと面談。続いて高砂病院の名和清彦院長と大森吉弘総長の挨拶を受け、職員47人と面談した。徳田理事長は職員たちに向かって、「親孝行をすることは、世の中に役立つ第一歩」と、職員に仕送り額を尋ねるシーンもあった。この質問は他の病院でも同様に行われた。

― 視察5日目

80床の増床が決まった神戸病院

80床の増床が決まった神戸病院

徳田理事長は高砂病院の朝礼に出席後、職員たち149人と面談。その後、神戸徳洲会病院に移動。曾根田純一院長以下、208人の職員と面談。奄美の会メンバー8人とも面談を行った。

曾根田院長は、同院に80床の増床が認められ11月から着工を始めることを報告。面談後には屋上に上がり、新築移転候補地について説明を受けた。

午後5時、近江草津徳洲会病院(滋賀県)に移動。徳田理事長は、2003年の開院式に出席しており、9年ぶりの訪問となった。

徳田理事長は、山口勝通院長の挨拶を受けた後、職員92人と面談。院内見学では看護ステーションを訪れ、勤務中の看護師と面談し、記念撮影。病棟では、徳田理事長と同じALS(筋萎縮性側索硬化症)で入院中の患者さんと面談し、励ましの言葉を贈った。

徳田理事長の弟である故・徳田友助医師夫人の恵子理事も同院を訪れ、翌日には恵子理事宅を訪問し、友助医師の霊前にお参りすることを約束した。この日は、同院に宿泊した。

― 視察6日目

近江草津病院の朝礼に出席し、前日に引き続き職員111人と面談。出発前には、病院脇の院内保育園「かがやき保育所」を訪問。園児たちの活発な姿に目を細めた。

宇治徳洲会病院(京都府)には午前10時に到着。職員たちの出迎えを受け、講義室へ。丸山立憲院長と増田道彦・専務理事の歓迎の言葉を受け、職員376人と面談。

大垣徳洲会病院(岐阜県)を訪問する前に、宇治病院の新築移転用地を視察。彦根市の恵子理事宅に立ち寄った後、大垣病院には午後6時半に到着。種村廣巳院長は、「それぞれガッツのある職員ばかりです。理事長と言葉を交わす機会をつくっていただき感謝しています」と挨拶を述べた。96人の職員と面談後、同院に宿泊した。

― 視察7日目

名古屋病院の職員の言葉に大きな笑みをこぼす

名古屋病院の職員の言葉に大きな笑みをこぼす

大垣病院の朝礼に参加し、職員82人と面談。院内保育園「さくら保育園」の職員や園児、自治会、徳友会関係者を合わせ計116人との面談となった。園児から花束を贈られ、徳田理事長は笑顔に。

その後、名古屋徳洲会総合病院に移動。大橋壯樹総長と前田徹院長が歓迎の言葉と感謝の気持ちを述べた。同院職員210人、四日市青洲病院(三重県)の職員10人の計220人と面談。終了後、建設・設計関係者とともに名古屋病院の新築移転先を視察。さらに同関係者25人との面談も行った。

続いて徳田理事長は、京都大学ⅰPS細胞研究所を訪問し、山中伸弥所長らとの面談を果たした(1面参照)。その後、再び宇治病院を訪れ、職員に山中所長との対談の様子を報告した後、職員224人と面談した。この日は同院に宿泊。

― 視察8日目

最終日、徳田理事長は宇治病院の朝礼に出席した後、前日会えなかった職員81人や、宇和島徳洲会病院の川口加代子看護部長、古堅(ふるげん)剛事務次長らと面談した。

この日、同院では関西ブロック会議が開かれ、徳田理事長も参加。鈴木隆夫・副理事長と東上震一・専務理事に辞令交付を行った。

その後、鈴木・副理事長、増田専務から厳しい経営状況が伝えられると、徳田理事長は「今後5、6年すると国は医療費を下げざるを得ないと思う。消費税も上がり、病院の新築移転も進むから、ここ2年で経営の基礎をしっかり築いてほしい」と檄を飛ばした。

徳田理事長は夕刻、新幹線で京都駅を出発。約3時間後に湘南鎌倉総合病院に到着した。8日間にわたる視察で、面談者数は合計3351人に上った。

関西ブロック会議に参加した徳田理事長は各施設の幹部を叱咤激励

関西ブロック会議に参加した徳田理事長は各施設の幹部を叱咤激励

宇治病院では681人の職員と面談

宇治病院では681人の職員と面談

山中所長との面談は、徳洲会幹部、研究者の双

山中所長との面談は、徳洲会幹部、研究者の双
方に感動をもたらした

 

 

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