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徳洲新聞ニュースダイジェスト

徳洲新聞2010年(平成22年)9/13 月曜日 NO.740 過去のダイジェスト

大盛況の新築移転開院式と見学会~湘南鎌倉総合病院~

8月29日、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の新築移転を祝う開院式と見学会が開かれた。見学会には予想をはるかに上回る1万6000人超の方が参加、同院への期待の大きさがうかがえた。新病院での診療はすでにスタートしている。


見学者は1万6000人超
見学者は1万6000人超

院内見学会は午前11時からの予定だったが、9時には開始を待つ人たちの列ができ始めた。そのため、急遽時間を早めて10時からのスタートとなった。

開院式では、徳洲会の徳田秀子、徳田哲の両副理事長、鈴木隆夫専務理事、湘南鎌倉総合病院の塩野正喜院長、徳洲会理事でもある徳田たけし代議士がそれぞれ挨拶。これまでの同院に対する市民の方たちの厚い支援に感謝の意を表すとともに、今後も患者さんのための医療に邁進することを約束した。

来賓の小泉純一郎元総理は、「湘南鎌倉総合病院は多くの住民の方の願いによって生まれた、誇りにできる病院です。鈴木先生をはじめ、医師や看護師などスタッフの皆さんの献身的な活動があったからこそ、頼りにされています。今後も新病院が、信頼される病院であり続けるように願っています」と祝辞を述べた。

鎌倉市の松尾崇市長は、「鎌倉市は現在、高齢化率(65歳以上が人口に占める割合)が30%近くで、10年後にはそれが35%になると予測されています。こうした状況に対処するためにも、医療機関の協力は欠かすことができません」と自治体との協力体制を訴えた。

同院育友会の小木曽久吾会長は、こう語った。

「湘南鎌倉総合病院ができて以来、救急搬送のタライ回しがなくなり、市民は安心して生活ができています。その幸せを当たり前のことと思ってはなりません。なくてはならない幸せの原点が、この病院です。スタッフの方たちには徳洲会の理念を生かし、末永く私たちのために頑張っていただきたいと思います」

小泉元総理と徳田理事長が旧交を温めた

小泉純一郎元総理
小泉純一郎元総理
松尾崇市長
松尾崇市長
小木曽久吾会長
小木曽久吾会長

祝辞を述べた後、小泉元総理は徳田理事長を訪問。「私が徳田理事長に会ったのは30代のときでした。理事長は本当に忙しそうで『これからセスナで行かなければ』と汗だくでネクタイを締め、走りながら話しておられた。それでも、忙しい生活は平気だとニコニコ。『政治家以上の忙しさではないですか』と言ったことを覚えています。これほどタフでエネルギッシュな人はいません」と話すと、理事長は笑顔で次のように答えた。

「小泉先生には奄美の加計呂麻島に徳洲会病院(現・診療所、鹿児島県)をつくるときにお世話になり、茅ヶ崎徳洲会総合病院(神奈川県)と湘南鎌倉総合病院の開設時にもお世話になって、とても感謝しています」

その後も、2人は“小泉改革”や“医療費削減問題”について話し合い、最後に小泉元総理が徳田理事長に励ましの言葉を贈った。

「理事長は相変わらず頭脳明晰ですね。住民の皆さんにも信頼されていますので、これからも頑張ってください」

オペ・血管造影室
オペ・血管造影室
速くて高精細な画像が得られる320列マルチスライスCT
速くて高精細な画像が得られる
320列マルチスライスCT
ゆったりとした個室
ゆったりとした個室
湘南鎌倉総合病院フロア案内

 

湘南鎌倉総合病院
住所:神奈川県鎌倉市岡本1370-1
電話:0467-46-1717



小泉元総理をはじめ政治部門のホスト役

式典に参加した小泉元総理とたけし代議士
式典に参加した小泉元総理と
たけし代議士

8月29日、新築移転した湘南鎌倉総合病院の開院式と見学会が開かれました。参加者は1万6000人超。最寄りの大船駅から病院まで車が数珠つなぎで、交通は大混乱だったようです。

徳田たけし代議士は早朝に東京を出発し、神事から参加。式典には、1988年の同院開設にご指導をいただいた、後に厚生大臣となる小泉純一郎元総理も出席してくださいました。

来賓の挨拶を終えた小泉元総理は、徳田虎雄理事長を訪問。鳩山由紀夫前総理が理事長を訪ねたこと、茅ヶ崎徳洲会総合病院や湘南鎌倉総合病院の開設時のエピソード、たけし代議士の話などに花が咲いたそうです。たけし代議士は、小泉元総理をはじめ政治部門のホスト役を務め、汗だくの一日でした。(M)



徳田理事長の一週間(8月26日~9月1日)

26日 13時 新湘南鎌倉総合病院見学。
27日 10時半 徳洲会インフォメーションシステム株式会社・尾崎社長、高橋課長来室。
28日 10時 北海道・関東・関西ブロックセミナー視聴。
  15時 関東ブロック参加病院幹部ら32施設78名来室。
  17時半 能宗専務、ミランガ氏来室。
29日 10時 大阪大学生体機能補完医学講座・伊藤壽記教授、瀬戸内徳洲会病院・上山泰男院長、共愛会病院・水島豊副院長、(株)アミノアップ化学・小砂憲一会長、(株)ウィング・島村宣仁社長、禧久伸一郎鹿児島県議、藤山氏来室。
  11時 湘南鎌倉総合病院新築移転祝賀会視聴。
  11時40分 小泉純一郎元内閣総理大臣、徳田たけし代議士、徳田秀子夫人来室。
  12時15分 静岡県牧之原市・西原茂樹市長、吉田町・田村典彦町長、静岡徳洲会病院・桶谷局長、南薩健康友の会・川畑正則会長ご夫妻、宮崎泰副会長、奏山和子さん来室。
  13時 アフリカ駐日大使、参事官、一等書記官ら14カ国16名来室。
  13時45分 フィリピンよりベニグノ・アキノ現大統領姉夫妻、故コラソン・アキノ元大統領補佐官夫妻、アラネタ氏、若宮氏夫妻来室。
  14時半 駐日ブルガリア大使、平顧問来室。
  15時 モンゴル、パラグアイ一等書記官来室。
  16時 元茅ヶ崎市議会議員・佐々木良文氏、羽切信夫氏、宮崎宣行氏来室。
1日 17時半 湘南鎌倉総合病院・齊藤滋副院長、竹下聡循環器内科部長、田中穣循環器内科医長来室。


直言 病院設計には全部署が患者さんの目線で真剣な取り組みを ~病院は地域社会の一員であり、地域の暮らしを反映するもの~

8月29日、新築移転する湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の開院式と見学会が新しい病院で催されました。完成した新病院は地上15階・地下1階建てで、旧病院から東海道本線を挟んだ反対側に造られ、富士山を背景として鎌倉市の新たなランドマークになっています。

鈴木隆夫専務理事は、「新湘南鎌倉総合病院のコンセプトは、女性に優しい病院です」と話しています。エントランスは吹き抜けになり、壁面はガラス張りで、奄美原産の植栽が配置され、病院とロビーが一体感をもっています。これまでの病院にありがちな、白亜でクールなイメージはなくなり、むしろ温かさや柔らかさと癒やしをこの空間から感じます。院内のそこここには、女性のための配慮がさまざまになされています。

病院と女性との関わりは多様です。女性は、命を懸けて子どもを出産し、育てます。子どもや両親など家族が病気になったとき、寄り添うのはたいてい女性です。また、病院で働く人の多くも女性であり、「女性に優しい病院」という発想が実際に具現化されたことを、とてもうれしく思っています。

見学会には1万6000人もの方々が集まり、新病院をご覧になりました。22年前、8万6000人の署名を集め、難産の末に誕生した病院が新しくなったことを称賛されていました。

病院は変化する社会通念にしっかり対応していかねばならない

新しい湘南鎌倉総合病院は、病院が社会の一員として、地域に深く根ざすものだと再認識させてくれました。病院が患者さんの治療を行う場所であることには変わりありませんが、取り巻く社会環境に大きく影響されるのも事実です。さらに日本の社会通念や死生観も常に変貌を遂げており、私たちはそれに対応しなければなりません。

榛原総合病院の元副看護部長である名波まり子さんが、昨年9月の徳洲会医療経営戦略セミナー看護部分科会で「看取りの場面が変わります─ケアとしてのエンゼルメイク」と題する発表をしました。エンゼルメイクとは、亡くなった方に化粧などを施すことですが、病院や医療施設で死を迎える方が8割から9割になっている今、亡くなった方には看護師としての新たな対応をしなくてはならないとのレポートでした。

病院の霊安室は、たいてい地下に設けられ、患者さんをひっそりとお送りしています。しかし、在宅での看取りは、座敷で家族に見守られながらお別れをします。病院でも死者としてではなく、患者さんとしてご家族とともにお見送りできるよう、霊安室も眺望のいい、ゆとりのあるスペースにすることが考えられ始めています。松江赤十字病院、亀田総合病院Kタワー、神奈川県立こども医療センターでは霊安室を地下ではなく、屋上庭園に面したところなど、天国に近い上階に設けています。

このように霊安室一つを取っても、考え方が変化しているのです。私たちも病院を治療の場と考えるだけでなく、地域社会の生活を担うところとしても捉える必要があるでしょう。

患者さんや地域社会が安心と信頼を寄せる病院づくりを目指す

徳洲会グループ初の病院である徳田病院(現・松原徳洲会病院)の開設から37年がたちました。徳田虎雄理事長は、大阪4病院つまり徳田病院、野崎徳洲会病院、岸和田徳洲会病院、八尾徳洲会総合病院の設計では、「病院は患者さんや地域の方に安心感と希望をもってもらえ、信頼を呼び起こすものでなければならない」という考えでした。その一方では、設計図の縮尺に合わせてストレッチャーの紙型を作り、図面上の廊下を移動させて不都合がないかどうかを調べたり、病室でのベッドの収まり具合を試すなど、設計に誤りがないか緻密に確認する努力を怠りませんでした。

徳洲会グループ5番目の病院で、1979年6月に開院した沖縄の旧南部徳洲会病院の設計は1フロアに2つの病棟を造り、廊下を途中でかぎ形に曲げて区分をつけていました。理事長は図面を見て、閉鎖的だと感じたのでしょうか、「廊下は直線に」と変更を求めました。「一本の直線にしたほうが、患者さんは快方に向かっているのだという希望をもつ」というのが理由でした。その結果、120mの直線廊下ができました。働く側は大変でしたが、当時の患者さんには大きな信頼感を与えることになりました。

今後29病院の新設・新築移転・増改築が控えています。理事長は病院用地を取得するとただちに設計を進め、短期間で建物を竣工させました。開設までの金利をできるだけ少なくするためです。また、開設届けを急がなければならないために、千葉西総合病院と大隅鹿屋病院、屋久島徳洲会病院と白根徳洲会病院と新庄徳洲会病院、皆野病院と静内病院には、それぞれ同型の平面図が用いられました。

すでに設計段階に入っている病院も数多くあると思いますが、それぞれの職種から、患者さんの立場を反映した専門的意見を出し合って、後悔のないよう十分に検討すべきです。近年新しくなったグループ病院や湘南鎌倉病院を参考にして長所を取り入れ、地域に貢献できる病院として、皆さんの夢や希望を平面プランに載せてください。

ところで、9月1日には旧湘南鎌倉病院の患者さんの搬送が実施されました。搬送のための救急車両は15台。遠くは中部・関西から大垣徳洲会病院、近江草津徳洲会病院、宇治徳洲会病院、野崎徳洲会病院、八尾徳洲会総合病院、岸和田徳洲会病院までが馳せ参じ、白熱の太陽が照りつける下で患者さんをピストン搬送。次々と到着する救急車両の病院名を見て目頭が熱くなりました。こうしたグループの底力や協力体制が続くかぎり、建て替えもステップアップされ、患者さんにとってよりよい環境が提供できるはずです。

皆で頑張りましょう。



病院だより

ドクターカー運用合同訓練を実施 南部徳洲会病院(沖縄県)


今年3月、当院と糸満市消防本部が「救急現場活動時における医師、看護師派遣に関する協定」(ドクターカー運用に関する協定)を締結。7月13日に初の合同訓練を行いました。訓練は、〈建築現場3階から2階へ転落。左大腿から左脇腹まで鉄筋が貫通している〉との想定で開始。救助隊・救急隊からの要請を受け、当院は医療派遣チームを編成して出動。消防の誘導車両と合流後、現場で救命処置を行いました。

緊迫した中で行われた訓練は、互いの連絡体制や活動内容の把握、安全確認などができ、非常に有意義でした。その後の反省会でも、感染対策、互いの行動確認と意思疎通の仕方などが話し合われました。

参加者からは、「いつも病院で待つ側ですが、訓練に参加して現場での活動の大変さ、大切さが実感できました。これからの救急診療などに役立つと思います。連携を密にして今後の活動に生かしたいですね」という意見が聞かれました。

後日、同市消防本部から、「川に人が浮いている」とドクターカーの出動要請があり事故現場へ向かいました。残念ながら現場での死亡が確認されましたが、スムーズに出動することができ、普段からの訓練の重要性を実感しました。

今後も消防本部との定期的な訓練を重ね、これからの活動に備えていきたいと思います。

(災害対策室 新垣宜貞、比嘉優)



 

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