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世界はデフレと通貨戦争の危機、きっかけは日本

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2013/11/28 7:00
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■量的緩和と低金利は続く

 市場はデフレのリスクをおおかた無視してきた。株価はほとんど調整なく上昇してきたが、債券は低迷している。先進国のGDPは停滞しているか低下し、インフレ率が下がっている状況で、債券市場の動きは特に読みづらくなっている。通常、国債利回りは名目GDP(実質GDPにインフレ率を加味したもの)と密に連動する。名目GDPが下落すれば、国債利回りも低下する。

 だから、このところのデフレ懸念を受けて、先進国の国債利回りは低下すると見込むべきだ。これは株価が近い将来、さらに調整局面に入ることを意味する。

 短期的な市場動向は予見しづらい。長期的なトレンドのほうが見分けやすい。そして現在のところ、変化はほとんどみられない。デフレに対して中央銀行が量的緩和を発動して対抗するという状況が続く。現在のところ、デフレが優勢であり、このさき量的緩和は縮小ではなく、拡大に向かうと考えるべきだ。

 もしこれが正しければ、金融緩和策と低金利はしばらく続くだろう。資産価値はさらに上昇するはずだ。市場の弱気筋はもっと深刻な調整局面を迎えるまで待たなければならないだろう(取引を手控えるだろう)。中央銀行の刺激策への信頼が失われたとき、引き金が引かれることになりそうだ。

By James Gruber, Contributor

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