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【サッカー】広島 奇跡の2連覇へ2013年12月1日 紙面から
◇J1第33節 広島1−0湘南奇跡の逆転Vの可能性が広がった広島イレブンはまるで優勝したような大騒ぎだった。決勝ゴールを決めたMF青山のヒーローインタビューが始まる前、ベンチの森保一監督に横浜Mの敗戦が伝わる。青山は今季2番目の2万7392人に膨らんだ大観衆に向かって叫んだ。 「(興奮して)夜、眠れなくなるのはボクだけですかね」 勝つ以外2連覇の夢がついえる試合。前半36分、敵陣左の混戦からパスカットした塩谷が青山にパス。青山はドリブルでDFを抜き、ゴールエリア外から約20メートルの得意のミドルシュート。ゴール左隅に突き刺さった。 「まぐれですよ。ボクなんかテクニックでゴールを決めるタイプでもないし、シュートへの強い意識がゴールにつながったんでしょうね」。青山は照れくさそうにゴールを振り返った。 ゴールが決まると湘南ベンチ前付近で、今季限りで現役引退するMF中島の背番号「35」の人文字を全員で作るパフォーマンス。「アップが終わってホワイトボードに35とあったので…。でも何も言われなくてもそれができるんだから、ウチらしくていいんじゃないですか」と青山は笑った。 引き分けも許されない状況。1点を守ろうとする意識が強く、後半は湘南に攻め込まれるシーンの連続だったが、守り切った。「まだツキがあるね。優勝に向けて勝たなければいけないプレッシャーの中で結果を出してくれたことはうれしい。それだけ昨年の優勝が自信になっているし、実力が付いてきたなあと感じる」と森保監督は選手の健闘をたたえた。 首位・横浜Mに勝ち点2差と肉薄。最終節で広島が勝ち、横浜Mが引き分けても広島の奇跡の逆転Vが決まるが、横浜Mが勝てば2連覇は消える。苦しい状況は変わらないが、青山は力強く締めくくった。「ボクたちの勝利に対する強い思いが他会場(等々力)にも伝わってくれれば」。広島は本気で奇跡を起こすつもりだ。 (宮脇渉) PR情報
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