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【サッカー】

横浜M Vの重圧 まさかの完封負け

2013年12月1日 紙面から

横浜M−新潟 後半、新潟・川又(左端)に先制ゴールを許す中村(25)ら横浜Mイレブン=日産スタジアムで

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◇J1第33節 新潟2−0横浜M

 優勝へ王手をかけていた首位横浜Mはホームで新潟に0−2で敗れ、9年ぶりのJ1優勝は最終節に持ち越された。後半27分に新潟のFW川又堅碁(24)に先制点を決められ、試合終了間際にも失点。横浜MはMF中村俊輔(35)を中心とした反撃も及ばなかった。1−0で湘南を下した広島は首位と勝ち点2差に迫り、C大阪を2−1で下した3位鹿島もわずかに優勝の可能性を残した。FC東京はミスから大量失点を喫し、柏に1−4で大敗した。

     ◇

 最高の舞台になるはずだった。ホームの日産スタジアムを埋めた6万2632人の大観衆はリーグ戦新記録。しかし、試合終了の瞬間、歓声は大きなタメ息に変わった。後半27分、CKのクリアミスから新潟に先制を許すと、ロスタイムにも失点して万事休す。ゴールを奪うためにFW藤田、DFのファビオも前線へ投入し、パワープレーまで試みたが無得点。全員が疲れ知らずに動く新潟のハイプレッシャーに、横浜Mはいつものサッカーを封じられた。

 「今すぐ切り替えるのは無理だね。まあ、1週間、誰がオロオロして、誰がやっぱり持ってるってなるのか。次のアウェーでしっかり勝てばいい。もう1回チャンスあるのはうちだけだし。ポジティブに考えればいい。でも、あのFK決めてたらな〜。もっと上から降ってくるように蹴るはずだったのに…」と俊輔もタメ息。先制ゴールを許す直前の後半23分、相手GK東口に止められたFKを最後まで悔やんだ。

 2位広島とは勝ち点2差。最終節の川崎戦で勝てば文句なく9年ぶりのVが決まる。引き分けても広島が負ければ優勝。敗れた場合も、広島が引き分け以下であれば、鹿島が大量得点で得失点差をひっくり返さなければ頂点に立てる。まだ優勝の最右翼というのに、ホームで決められなかった横浜Mのメンタルのダメージは大きい。

 DF中沢も「サッカーの神様は甘くなかった。岡田さん(元監督)も魂は細部に宿るって言ってましたけど、きょうは細部に宿ってなかったですね」とガックリ。「まだまだもつれると思うよ。最終戦が終わって最後に一番上にいればいいという気持ちでいる」。新潟戦の前に、俊輔が“予言”した通り最後に笑えるのか、この1週間の切り替えが大事になってきた。 (荒川敬則)

 

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