王貞治(左)に一本足打法を教える荒川コーチ【拡大】
フンッ! フンッ!! 豊中市の閑静な住宅街に激しい息づかいが響いた!? 掛布DCが森田、伊藤隼を自宅に招いて、熱血塾を開講した。
「12月、1月の2カ月間というのは大切になってくる。伊藤隼も森田も来年が勝負。本人たちも自覚していると思う」
午後6時から阪神のOB会総会に出席。若虎へ期待を寄せたが…。その数時間前、何と自宅が練習場と化していた。
秘密特訓を明かしたのはOB会総会で「敢斗賞」を授与された森田だ。「掛布さんには(秋季キャンプで)つきっきりで教えてもらってきた。今日は隼太(伊藤)と家で、これまでの確認をしてもらいました。(恩返しは)1軍で打ってこそなんで。ずっと1軍に入れるようにしたい」。
掛布邸での秋季キャンプのおさらいは、およそ1時間半。「(特訓を外部へ)言うなって言っといたのになぁ」と頭をかいたDCは「今まで言ってきたことと一緒だよ」と説明した。「小バース」と命名した森田には打撃時に踏み込む右足への体重のかけ方を助言してきた。伊藤隼にはボールの見極めをよくするため、インパクト時に左肩を下げず両肩を平行に回すフォームへ改良を促してきた。この日はスポンジボールでのティー打撃を何度も繰り返した。