入院中の児童らを慰問した巨人・原監督(右)=秋田市の県立医療療育センターで(小林孝一郎撮影)
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巨人の原辰徳監督(55)が30日、施設慰問などのため秋田県を訪れ、秋田市内のホテルで行われたトークショーで「チームは進化していかなきゃいけない。自軍の選手だけでは進んでいけない」と積極補強の裏にある思いを明かした。
「FAでも外国人でもトレードでも、補強ポイントの選手なら、やっていかないと。ライバルがいることでチームにピリピリ感が生まれるし、ファンにも新しい話題、ドキドキ感を持たせる必要がある」。見ているファン心理をも踏まえ、広島からFA宣言した大竹寛投手(30)を獲得するなど、今オフもチーム強化に当たっている。
その目的はもちろん、今季、目前で逃した日本一の奪還にある。トークショーの前には秋田南高で講演し「ことしは仙台で楽天、東北のファンが喜んだ。あの姿を来年はわれわれが味わう」と高らかに宣言した。
目を輝かせて耳を傾ける約300人の高校生たちには「限界を超えたところに自分の世界がある。そこで自分がステップアップする気持ちを持ってほしい」という言葉を贈った。来季の新入団選手にかけたのと同じ金言。自身もチームづくりに限界を設けず、目標達成へ突き進む。 (小林孝一郎)
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