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【福島第一原発の現状】

格納容器水漏れ確認 1号機、場所は特定できず

 今週(九〜十五日)の東京電力福島第一原発では、1号機の格納容器の二カ所で水漏れが確認された。炉内の核燃料が溶け落ちた1〜3号機の格納容器では初めての確認だが、細かい漏えい場所は特定できなかった。

 水漏れが確認されたのは、格納容器本体とその下部にあるドーナツ形の圧力抑制室をつなぐ「ベント管」の周辺。東電が、圧力抑制室を収める「トーラス室」の中にカメラ付きのボートを走らせて調べ、水が流れ落ちている様子を撮影した。

 1〜3号機では、原子炉に注入している冷却水が漏れ、高濃度汚染水が増え続けている。さらに、廃炉の計画では格納容器を水で満たし、水中で核燃料を取り出すことになっている。漏れている場所を特定して穴をふさぐことが必須だが、建屋内は線量が高く、調査が難航している。

 また、地上タンク群の堰(せき)にたまっていた雨水の一部が外部に漏出。雨水には、排出基準の十四倍の放射性ストロンチウム90が含まれていた。排水弁は閉じられていたが、弁周辺から漏れたとみられ、東電が原因を調べている。

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