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2章 魔法学園編
第二十九話 「銀の弾丸を味わいなさい」★
 ジェシカちゃんが気絶した。いくら才能ある魔法生徒といえども彼女は小さな女の子である。張りつめていたものがはじけたに違いない。今までに起きた事は精神を摩耗するのに十分すぎるくらいだし。ジェシカちゃん、今までありがとう、後は俺に任せてゆっくり休んでて。あなたがくれた銀弾丸(シルバーブレッド)は無駄にしないから。俺はゆっくりとバステンに向き直る。バステンの両腕からは轟々と炎が燃えたぎっている。うん、なんかすごいね。さすが武の将を自負するだけある。

「ふっはっははは! どうだ、これが我が最大奥義、特上火炎呪文(テラファイヤ)だ!」
特上火炎呪文(テラファイヤ)?」
「伝説の火炎呪文だ。我が奥義は上級魔族といえどもそうそう真似できん。まして人間では到底到達出来ない火力だ」
「なんか魔族の長よりすごいんじゃない?」
「あぁ、ベベにも不可能。ふっ、ティレアよ。運が悪かったな。今宵の俺にしか出来ない完全無欠の奥義だ」
「なるほど、今夜は満月。あなたにとって最も力が溢れる時なのよね」
「ほぉ~よく知っているな。そう月が新円を描くとき、俺の魔力は数十倍に膨れ上がる! 今宵この時間に限れば俺は誰よりも強く巨大な存在だ!」

 バステンが得意げに語る。うん、典型的な狼男だね。これは好都合、銀弾丸(シルバーブレット)の威力とことん味あわせてやる! 俺は銀弾丸(シルバーブレット)を右手で握りしめる。後は魔法の発動。やり方覚えてるかな。以前、ティムに教わった時のコツはイメージが大事という事であった。そして、俺の中で最もイメージしやすい魔法の発動条件は中二病である。どうも俺が魔法を出すときにやりやすいイメージは中二的技を出すときみたいなのだ。はは、やっぱり前世の影響が大きいみたいだね。とにかく本当は思い出したくもない黒歴史だけど背に腹を変えられない。俺は封印を解く事にする。さてさて今回の魔法のイメージとしてピッタリなのは……やっぱりあれか。俺は右手で銀弾丸(シルバーブレット)を握りしめると、バステンに見せつけるかのように腕を上にする。

「右手だけで十分ね」

 俺はそう言って右手に魔弾のイメージを込める。俺の右手に暗黒の衣が覆い尽くす。自分でイメージしててなんだけど何て中二病。
挿絵(By みてみん)

「面白い! 魔法勝負か、受けてた――――ば、馬鹿な! あ、ありえん! な、なんなんだそれは!」

 バステンが俺の右手を見て異様に慌てている。ふっ、どうやら本能的に分かっているみたいね。これが何なのか! そうこれは貴様のような種族を撃ち滅ぼす事が出来る唯一の存在、銀弾丸(シルバーブレット)よ。バステンも思ってもいなかったでしょうね。まさか自分の弱点を知る存在がこの世にいるなんて。銀弾丸(シルバーブレット)が狼男の弱点なんて前世では常識だった。でも、その事をわざわざ敵に正直に言う必要はない。バステン自身はきっと訳が分からないだろう。なんで俺如きの初期魔法を見てここまで恐怖するのか。俺が握っている銀の石のせいだとは夢にも思うまい。せいぜい俺の初期魔法で混乱するがいい。俺は右手をバステンに近づける。

「ちゃんと見えてる? あなたの火遊びとは違う本物の技、邪神界の炎が」
「邪神界だと! あ、ありえぬ! 只の闇魔法に決まって――――い、いや違う、闇よりもなお暗く、混沌より深い……俺達魔族が……数千年を費やしても届かないであろう領域、破壊の完成系がここにある。はぁ、はぁ、なん、なんだ、お前は? い、いったいなんなんだ!! それはぁああ!!」

 バステンが恐慌状態に陥っている。俺の初期魔法を見て支離滅裂な解説しているし。ちょっと銀の石を近づけすぎたかな。パニックを起こしているよ。よし、そろそろ年貢の納め時だね。バステンに引導を渡そう。

「バステン、さすがは武の将というだけあってなかなか勇ましかった。だけど、私とあたったのが運のつきだったようね」
「ひぃ、お、お前は、あ、あああ、な……あうあ」
「喜びなさい、あなたが私の邪神炎殺黒炎波の最初の犠牲者よ」

 俺の攻撃の意思表示にバステンは今度は真白く青ざめ、恐怖で身動き一つ出来ない。まるで蛇に睨まれた蛙である。うん、この銀の石よっぽど質が良いんだろうな。ここまで魔族を怯えさせるなんて。さすがジェシカちゃんちの家宝。

「ひぃ、お、お前、い、いやあな、たはも……」
「悔やんでも遅い、食らいなさい! 邪神炎殺黒炎波!!」

 俺は右手を振るい、銀の石を発射させる。俺の右手から唸るように暗黒の濁流がバステンに襲い掛かった。バステンは絶叫する間もなく、地面に影だけ残しきれいさっぱり消滅したのである。じゅっと核で熱せされたような焦げ跡が残っていた。
 な、何て威力! さすがジェシカちゃんちの家宝ね! バステンは跡形も残っていない! きっと銀の力で細胞一つ残さず消え去ったのだろう。ジェシカちゃん、ありがとう、あなたが出し惜しみせずに家宝を渡してくれたおかげで魔族を倒せた。俺は気絶しているジェシカちゃんの傍にいき、頭をそっと撫でる。さて、後は帰るとしましょう。
 俺はジェシカちゃんを抱えきびすを返そうとすると、

「「ティレア様、お見事でございまする!」」

 ティムを始め、親衛隊の主だったものが片膝をつき、頭を垂れていた。あなた達、解散していなかったのね。しかも、何この状況?

「貴方達、もしかしてさっきの見てた?」
「「もちろんでございます! ティレア様の雄姿に我ら一同より感服していた次第です」」
「あぁ、そうなの」
「お姉様! 我は感動しております。あれこそ、あれこそ我が求めてやまない魔法の最終形態、破壊と混沌の始祖です」
「テ、ティム、それはちょっと言い過ぎだよ」
「いいえ、言い過ぎどころか足りないぐらいです。わ、我は我は感動のあまり、うぅ、涙が止まりません」

 ティムがさめざめと泣いている。おい、誰か止めろよ。

「ティレア様。私もカミーラ様と同様の気持ちです。優れた芸術作品は一目で観客達を虜にします。ティレア様のさきほどの大技はまさにそんな至宝、いや価値でいえばそれどころでございません。まさに世界そのものでございます」
「そ、そんなに?」
「はっ、それほどの衝撃を我々に与えたのです」

 変態(ニールゼン)までテンションが高いぞ。何がどうなっている? いや、そうかこの状況、魔法で魔族を倒すなんて中二病者にとっては最もおいしいシチュエーション。使った技も技だしティム達が感動するのも無理ないか。なるほど、だから親衛隊の皆が皆キラキラした目で俺を見つめているのか、もうなんかうざったいな。本当の事言うか。俺はたまたま魔族の弱点を知っていただけなんだって。
 ん!? おいおい頭を垂れるどころか土下座しているヤツがいるぞ。誰だ……ってオルかよ! あんたそれはいくらなんでも引く。

「オル、何がしたいの?」
「はっ、ティレア様の邪神技、初めて拝見しました。感動のあまり、今も身が震えております! そして、そんな偉大なお方に数々の暴言を吐いたこと……くっ、俺は何て愚かな事を……うぅ、深く深くお詫び申し上げまする」

 なるほど、オルは私が魔族を倒すのを見て、実力で倒したと勘違いしたらしい。そして、そんな強者に喧嘩を売った事を今さらながらに後悔しているって寸法ね。まったく強者だからって媚びを売るなんて最低な行為なんだぞ。でも、強者って勘違いされているほうがオルを矯正させやすいかな。オルみたいにな軟弱ゲス野郎にはそう言った威圧が必要だし。

「オル、あなたが今日やった事は正直許される事じゃないのよ。でも、さっきも言ったけどあなたのティムへのひたむきな思いもあって一度だけ一度だけなら許してあげようと思ったの」
「はっ、まことにありがたき仰せにございます」
「ただし! 次はないからね。次やったらさっきの大技をあなたにぶつけるから」
「ひっ、き、肝に銘じます」

 よし、これくらい脅かしておけばいいかな。後は、そろそろ帰ろうと思うんだけど、こいつら何で解散しないの? ティムをはじめとしていまだ片膝をついたままだ。もしかして締めのあいさつをしてほしいとか。まったくこんな状況でも非常識な奴らなんだね。まぁ、今回の吸血鬼騒動ではこいつらも少しは役に立ったし、ちょっとくらいなら遊びに付き合ってやってもいいかな。

「え~コホン、それでは邪神軍の諸君、今宵の戦いも我が軍の勝利に終わった」
「「はっ」」
「私は邪神ティレア、この世界を壊し、新たに世界を創造するもの。つづけぇ! この次もその次もさらに次の戦いも私に勝利に捧げるのだぁ!」
「「イエス! マイロード!」」
今回、挿絵第四段を入れてみました。イメージどおりで素晴らしかったです。イラストレーターの山田様に感謝です



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