特定秘密保護法案をめぐり、礒崎陽輔首相補佐官は30日のテレビ朝日の番組で、特定秘密の指定の妥当性を検証する第三者機関について「検討して、作る。約束する。施行までにやる」と明言した。政府側が施行前の第三者機関設置を明言したのは初めて。

 ただ、礒崎氏は組織形態について「完全な独立ではない」と政府内に置くことを示唆した程度。透明性が高く実効性のある組織になるかはなお疑問だ。

 第三者機関の設置は、日本維新の会が与党との法案の修正協議で要求し、修正案の付則に「検討」と盛られた。安倍晋三首相は26日の衆院国家安全保障特別委員会で「私は設置すべきだという風に考えている」と答弁し、法施行に設置を間に合わせるよう事務方に検討を指示。森雅子・法案担当相も「施行までに設置できるように努力したい」と述べたものの、設置を確約はしていなかった。