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日常生活での放射線対応考えるセミナー
11月30日 17時42分

日常生活での放射線対応考えるセミナー
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原発事故で広がった放射線に対し、日常生活の中でどう対応していくかを考えるセミナーが、福島県いわき市で開かれました。

世界の放射線防護の専門家で作るICRP=国際放射線防護委員会が開いたセミナーには、専門家や住民などおよそ80人が参加しました。
セミナーでは、原発事故のあと、住民は日常生活の中で除染以外にどのような方法で被ばくを抑え、放射線にどう対応していくかが話し合われました。
この中で、福島第一原発からおよそ30キロ離れたいわき市末続地区の住民3人が、線量計を身に付け、どういう行動を取れば数値が変化するかや地元産の食品を食べて全身の放射線量を測る検査を受け問題がないことを自分自身で確認するという独自の取り組みを進めたことで、「ここで住んでも大丈夫だと思えるようになった」と振り返りました。
その一方で、原発事故前に地区に住んでいた若者たちの多くは今も避難したままで、「無理に戻ってきてもらうわけにもいかず難しい」という悩みも打ち明けていました。
参加した福島県郡山市の男性は「専門家が一方的に教え込むのではなく、住民の意見を吸い上げながら取り組みを進めていくことが重要だと思った」と話していました。
セミナーは来月1日も開かれ、報告書が取りまとめられます。

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