「中国の小話」その23―中国の格差社会 上流と下流の違い― [2013年11月22日(Fri)]
「中国の小話」その23 ―中国の格差社会 上流と下流の違い― 中国の中央委員会第3回全体会議は11月12日に閉幕し、習近平体制の基本政策が示された。 中国共産党では5年ごとに党大会で指導部を選ぶ。勿論、選挙ではなく、指導者や長老による内部調整で決定される。最初の中央委員会で党人事、2回目で国家人事を決定。今回は3回目で、新指導部の政策を決定する。 筆者から見た結論は、目新しい政策はなく落胆させられた。 司法改革では「裁判権、検察権の独立を確保」とあるが、新ためて政策にしたということは、今まで司法の独立がなかったことを明言しているようなもので、これすらお題目を述べただけである。なぜなら「中国共産党の司法介入を禁止する」とは書かれていないので、大きな抜け道が残る。 強固な一党独裁を温存しようというだけで、中国人民の期待は見事に裏切れられた。以下の驚くべき文書を見れば、習近平体制の方向性は改革推進ではなく、「国家安全委員会」の創設により、国内の不満分子の弾圧を強化する恐怖政治にさらに一歩踏み出すことになるのではなかろうか。 中国共産党中央委員会の機関誌『求是』(Qiushi)は、9 月24 日付で、今回の会議の結果を予測させるような「紅色文化は、中国人の精神的背骨」と題する論文を掲載していた。 「紅色文化」とは共産主義精神を称える文化で、中国の全民族の革命、建国であり、経済改革に導く過程で中国共産党が創り出した「先進的文化」である。紅色文化はマルクス=レーニン主義に起源を有し、民俗文化を含む伝統的中国文化及び世界的文化を厳選したもので、「中国共産党と中国人民は、人類の卓越した文化の秀でた継承者である」という。 紅色文化の精神はマルクス主義で、目標は、中国式社会主義の実現。これこそ習近平のいう「中国の夢」である。問題は、この「中国の夢」の実現には以下の6点に対抗することであるといい、硬直した姿勢を鮮明にしている。 @ 世界の普遍的価値観の侵入を防ぐ。 A 国家全体に民営化を進める折でも、新自由主義を防ぐ。 B 西側の複数政党制度をコピーしたような「立憲民主主義」を防ぐ。それは中国共産党一党独裁を転覆させようとするものである。 C 新たな政治勢力や野党の出現を許す「近代市民社会」の論理や実現を防ぐ。 D 反体制派の知識人に法的基盤と世論での地位を与えてしまう公的知識人の論理を防ぐ。 E 共産党の管理原則を否定しかねない報道の自由を防ぐ。 (以上『求是』については、岡崎研究所の情報分析を参考にしました) 読者の皆さん!! 中国の近未来に対する民主化への淡い期待と、中国共産党の強硬姿勢との相克はどちらに軍配があがるのでしょうか。 ****************** 上流と下流の違い 夜中まで残業する人は下流社会の人 夜中まで麻雀に興じる人は上流社会の人 報告書を書く人は下流社会の人 報告書を読む人は上流社会の人 個人に借金する人は下流社会の人 銀行に借金する人は上流社会の人 自宅で野菜を食べる人は下流社会の人 レストランで野菜を食べる人は上流社会の人 道路で自転車に乗る人は下流社会の人 リビングで自転車に乗る人は上流社会の人 飴を食べる人は下流社会の人 糖尿になる人は上流社会の人 お酒の度数を見る人は下流社会の人 お酒のブランドを見る人は上流社会の人 土地を耕す人は下流社会の人 土地を売買する人は上流社会の人 豚を飼う人は下流社会の人 犬を飼う人は上流社会の人 配偶者を探す人は下流社会の人 愛人を探す人は上流社会の人 |