(cache) まいまいクラブ

2005年11月10日(木曜日)

７日の横浜版に「もったいない運動の源流」という支局長コラム（文末に添付します）がありました。日本青年会議所が93年に「もったいない運動」を始めたのは、当時会頭だった横浜の会社社長が、92年の「地球サミット」の参加準備をする際に出会ったブラジル在住の日系３世の女性の言葉がきっかけだったというエピソードが紹介されています。逸見支局長は「ブラジルの日系３世の女性もマータイさんも外からの目線で、我々が忘れていた言葉（心）の意味を再認識させてくれた」とMOTTAINAIキャンペーンとの共通点を指摘しています。思えば、今年２月にマータイさんが弊社の招きで来日したのは京都議定書発効のタイミングでした。92年にリオで開かれた「地球サミット」では、気候変動枠組条約や生物多様性条約の署名が開始されたほか、地球温暖化に関する観測データの蓄積とそのメカニズムの解明の重要性が確認されるなど、この京都議定書へと続く道筋ができたと言っても過言ではありません。「もったいない運動」と毎日新聞の「MOTTAINAIキャンペーン」との縁を改めて感じます。（M） --------------------------------------------- 支局長だより：もったいない運動の源流＝逸見義行・横浜支局長　／神奈川昨年のノーベル平和賞受賞者でケニア副環境相のワンガリ・マータイさん（６５）が提唱する「ＭＯＴＴＡＩＮＡＩ（もったない）」運動の源流が、横浜にあったことを最近、知った。　４０歳以下の若手経営者が中心になって作る日本青年会議所は９３年に全国で「もったいない運動」を展開した。モノに感謝し、モノを大切にする「もったいない」の言葉を再認識するのが狙いだった。９４年から５年間は世界青年会議所が同運動を担い、この言葉を世界に広めることに努めた。　運動の言い出しっぺとなったのが、９３年の日本青年会議所会頭だった横浜岡田屋社長の岡田伸浩さん（５２）。　岡田さんによると、運動を始めるきっかけは、９２年６月にブラジルのリオデジャネイロで開かれた「地球サミット」に参加するため、副会頭として準備をしていた際に出会ったサンパウロに住む日系３世の女性から聞いた一言だった。　この女性は祖母が日本人。当時３０歳代半ばのフリーアナウンサーだったが、日本語はしゃべれない。岡田さんに「モノには命があるから、モノを生かさなければ、もったいない。このもったいないという精神は日本人の心だと祖母がいつも言っていた」というエピソードを紹介した。そのうえで「私はサンパウロでも日本でも外国人だった。でも、日系人であることに誇りを持っている。もったいないという日本人の心を持っているからだ」と語った。　当時はバブル経済の余韻の残っている時期。岡田さんは日本が置き忘れてしまった言葉（心）の重要性をかみしめた。　マータイさんは２月の訪日時に日本語の「もったいない」という言葉を初めて知った。目標とする資源循環型社会の精神を象徴する言葉と受け止めたマータイさんは、世界でこの言葉の重要性を説いて回っている。　ブラジルの日系３世の女性もマータイさんも外からの目線で、我々が忘れていた言葉（心）の意味を再認識させてくれた。マータイさんのおかげで、世界共通語になるチャンスが到来した。運動の源流が芽生えた地元だからこそ、国際的視点を持った「ＭＯＴＴＡＩＮＡＩ」運動を深く根付かせたいものだ。【横浜支局長・逸見義行】

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2005年11月09日(水曜日)

マータイさんが日韓国際環境賞にメッセージ

（メッセージ全文は、この記事の最後にあります）東アジアの環境保全に貢献した個人・団体を顕彰する第11回日韓国際環境賞（主催・毎日新聞社、朝鮮日報社）の表彰式が８日、東京都内で行われ、マータイさんから受賞者にお祝いのメッセージが贈られました。日韓国際環境賞は、東アジア地域で環境保護や公害防止に優れた団体や個人を毎年顕彰しているもので、今年は、九州の有明海や韓国・セマングムで野鳥や底生生物の調査をしている日韓共同干潟調査団と、都市の緑化や清流の復元事業に成果を上げたソウル市が選ばれ、それぞれの代表に賞金１万?砲班硎泙?贈られました。授賞式には、主催者の北村正任毎日新聞社長、方相勳（パン・サンフン）朝鮮日報社長、受賞者の鄭泰根（チョン・テグン）ソウル市副市長、炭谷茂環境事務次官ら約１００人が出席。日韓共同干潟調査団の山下博由共同代表は「生物の多様性保全に国境はありません。干潟を守るために両国の市民が力を合わせたい」などと抱負を語りました。席上、この賞の意義に共鳴しているＭＯＴＴＡＩＮＡＩキャンペーンの名誉会長、ワンガリ・マータイさんと麻生太郎外相からもメッセージが寄せられました。マータイさんからのお祝いのメッセージ（英語と日本語）は次のとおりです。(N) Please accept my congratulations to both winners of Japan-Korea International　Environmental Award. I was informed that this award has played a significant role in environmental conservation in East Asia since it was established in 1995. It is therefore a pleasure to send this congratulatory message to this year’s winners. The important linkage between environment and development continues to be highlighted and this award does exactly that. I also want to appreciate the efforts of Mainichi Newspapers and the Chosun Ilbo that are co-organizers of this event. As you know, The Kyoto Protocol came into force this year making the environment a high-priority issue for all of us. In Kenya, and Africa, environmental conservation has become a central issue in decision-making, conflict resolution, poverty alleviation and disease elimination. I visited Japan in February of this year at the Mainichi Newspapers and was deeply impressed by the Japanese word, “MOTTAINAI” It is a wonderful word which so much about respect for our resources, using them with respect and without wasting. In some places, this campaign is known as the 3R campaign ; Reduce, Reuse and Recycle. With just one work, this concept is captured ; MOTTAINAI. I encourage the winners today to promote the concept of “MOTTAINAI ” anew at this prestigious awarding ceremony of Japan-Korea International Environmental Award. We must work together to ensure that future generations inherit a clean environment. Again, accept my warm congratulations to this year’s winners. November 8, 2005 2004 Nobel Peace Prize Laureate Assistant Minister for Environment & Natural Resources Wangari Maathai 日韓国際環境賞の受賞者の皆様、たいへんおめでとうございます。同賞は95年の創設以来、東アジアの環境保全にきわめて大きな役割を果たしてきたとうかがっております。その授賞式で、今年の受賞者の皆様にお祝いの言葉をお贈りできることを、たいへん光栄に思っております。　長年にわたって開発と環境の調和という重要性が注目されており、日韓国際環境賞は、まさに、その実現に向けて取り組んでこられました。この賞をともに設立、運営されてきた主催者の毎日新聞社と朝鮮日報社のご努力に心から感謝申しあげます。　ご存知のとおり、京都議定書が今年発効し、環境問題は私たちが取り組むべき最も重要な課題となっています。私の住むケニアやアフリカにおいても、環境を保全することこそが、意思決定や紛争の解決、貧困・災害の減少などさまざまな問題を解決するための中心的な課題になってきています。　私は毎日新聞社の招請で今年２月に訪日し、ＭＯＴＴＡＩＮＡＩという言葉に深く共鳴しました。限りある資源を尊重し、無駄にすることなく、敬意を払いつつ有効活用するというのは、素晴らしい言葉です。別のところでは、このキャンペーンは、いわゆるリデュース(排出削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生使用)、すなわち３Ｒキャンペーンとして知られています。　栄えある日韓国際環境賞の受賞式にあたって、私は、受賞者の皆様に改めてこの「ＭＯＴＴＡＩＮＡＩ」を呼びかけたいと思います。私たちは、将来の世代に美しい環境を確実に引き継いでいくようともに力を合わせていかなければなりません。　今年の受賞者の皆様に、重ねて心よりお祝い申しあげます。　 2005年11月8日ノーベル平和賞受賞者、ケニア共和国環境副大臣ワンガリ・マータイ

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2005年11月08日(火曜日)

アフリカの湖沼がピンチ

日曜日の毎日新聞に、ショッキングな記事がありました。アフリカの湖沼がこの20?30年間で急激に小さくなっているというのです。この記事のもとになった「アフリカ湖沼地図」を見てみました。国連環境計画（UNEP、本部ナイロビ）が過去数十年間にわたってアフリカの湖沼の人工衛星画像を比較した結果が報告されています。いくつかの湖のbefor-and-afterを画像で見ると、驚くほど小さくなってしまったガーナの湖のまわりが赤茶けた色に変わっていることに愕然とします。 21世紀は「水の世紀」といわれます。地球上で人間が飲める水はほんのわずか。このままでは深刻な危機が予想されます。湖沼縮小の原因は、気候変動や人口増加、森林伐採と分析されています。マータイさんのグリーンベルト運動は、木を植えることで女性に小額の収入をもたらし、コミュニティーに力を与えることに特徴があります。地道な活動によって地域の自然や生物の多様性を守ることこそ、今のアフリカにとって必要なのだと思います。(M)

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2005年11月07日(月曜日)

みのもんたさんも「もったいない」

毎日新聞には毎週月曜日「環境面」というページがあります。毎日新聞社は他紙に先駆けて96年に「科学環境部」という部と「環境面」という紙面をつくり、環境報道に力を入れてきました。この春からは月に１度、「もったいない」特集を展開しています。今朝のTBSテレビ「みのもんたの朝ズバッ！」の新聞コーナーで、この環境面の記事が紹介されました。「死語じゃなかった『もったいない』」というタイトルで、「福島県の小中学生の98％が「もったいない」の意味を知っており、多くが「もったいない」体験もしている」という記事が取り上げられ、みのさんが「もったいないことが多すぎるよ、ホントに。この言葉を世界に広げなきゃいけないというのがわかるね。もったいない、大事にするって気持ちがなさすぎる、使い捨てだもの。今にしっぺ返しを受けるよ」とコメントしました。もったいないコメント……本当にそのとおりだと思います。（M）写真：マータイさんのインタビュー記事「マータイ通信」も載っている環境面のもったいない特集

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2005年11月06日(日曜日)

『もったいないばあさん』加トちゃんが朗読

『もったいないばあさん』、もうお読みになりましたか？真珠まりこさんが「もったいないって、どういうイミ？」と、息子さんにきかれたのをきっかけに描いた絵本です。この春から全国の幼稚園での読み聞かせなどで人気となり、絵本としては異例の13万部超のヒットを記録しています。子どもがご飯を残したり、水を出しっぱなしにしたりすると、叱りにくる、ちょっと怖いけど子ども好きなおばあさんを、俳優の加藤茶さんが朗読しました。７日にNHK教育テレビの「てれび絵本」（午前７時25分と午後５時15分、各５分）で放送されます。このほどNHKで行われた収録を取材しました。加藤さんの絶妙の語り口に、「もったいないばあさん」が本当に生きて動き出すようでした。子どものころに見た「全員集合」のおばあさんを思い出してちょっと感動……。ぜひビデオを用意してごらんください。おすすめです。（M）朗読する加藤茶さん

『もったいないばあさん』

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