(cache) まいまいクラブ

2005年11月30日(水曜日)

今週発売の現業系求人誌「ガテン」（リクルート　100円）12月７日号で、「モッタイナイ！　モノをよみがえらせる仕事をしよう」という特集が組まれています。物を長く大切に使えるよう修理する。さらには資源の再利用、ゴミ削減といった「地球環境にやさしい仕事」として、古民家リサイクルやおからやペットボトルのリサイクル、車や洋服のリユースなど、「なるほど」と思う仕事が巻頭カラー６ページ特集で紹介されています。このところ、「自分が納得できる仕事を」と、環境関係の仕事に就く“エコ就職”が若者のあいだで密かなブームになっています。「自分にうそをつきたくない」「地球環境にプラスになる仕事がしたい」…そんな気持ちをもった方に、ぜひお勧めの特集です。マータイさんの写真や言葉もふんだんにちりばめられています。どうぞご覧ください。（Ｍ）

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2005年11月29日(火曜日)

「ふろしきポスター」を限定販売します

ＭＯＴＴＡＩＮＡＩを象徴する「ふろしき」をテーマにした06年の毎日新聞社カレンダーが完成し、好評発売中です。ところで、この制作を統括したアートディレクターの福田毅さんが、カレンダーの撮影データを生かした４種類のポスターを制作しました。ふろしきの用の美を最大限に生かした写真の右横に「『もったいない』は日本育ちです。」というコピーをつけ、ＭＯＴＴＡＩＮＡＩや毎日新聞のロゴマークを入れました=写真。ＭＯＴＴＡＩＮＡＩキャンペーン事務局では、読者とブログ御利用の皆様に、この４種類(大輪の花包み、かくし包み、ブック包み、ワイン包み)のポスター各20部を記念発売します。福田さんは国内外で数々の賞を受賞した広告デザイン界の重鎮で「まいまいクラブ」サイトキャラクターの作者でもあります。コピーは、「からまん棒」「新宿MY　CITY」などのネーミングで知られ「一行力」などの著書のある広告業界の第一人者・岩永嘉弘さんが担当しました。写真は「MONOマガジン」のグラビアを担当している池田ただしさんの撮影です。ポスターは、いずれもＢ１サイズ(横72.8㌢、縦103㌢)で、１部１０００円(消費税込み、送料別)です。ご注文は一人４部までとします。ご購入ご希望の方は、毎日開発センター＝０３・３２１２・５０１６(平日10～18時)にお問い合わせください。同センターでは、カレンダーの注文も受け付けています。価格は一部９５０円（消費税込み、送料別）で、このうち３００円をマータイさんのグリーンベルト運動(植林)への寄付金とします。カレンダーは、ネットショッピング「毎日プレミアムモール」でもご注文いただけます。(N)

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2005年11月25日(金曜日)

マータイさんからのメッセージ

MOTTAINAIキャンペーン事務局が10月３日、スイスのジュネーブでミーティングをした際、キャンペーンを進めている全国の皆さんに感謝するビデオメッセージを残してくれました。その全文を英語と日本語でご紹介します。（Ｎ） I am very happy to make a connection with you again and to congratulate you all for the campaign on MOTTAINAI. We have been doing very well and want to thank you especially the Prime Minister Koizumi and Minister for Environment Koike and indeed the cities and communities that have embraced MOTTAINAI campaign and have been helping me and helping the world to understand the importance of protecting our environment and using the resources with respect and sharing these resources equitably. Thank you very much for carrying on this message. I continue to share this message in every forum whenever I go and continue to remember with the appreciation for the meeting we had at the Mainichi Newspapers when this concept and the campaign was born. Thank you very much. 皆さまにまたこうしてお話しできる機会を設けていただき、もったいないキャンペーンを推進していただいていることに心から感謝申しあげます。キャンペーンはたいへん浸透しており、（率先して呼びかけている）小泉首相と小池環境相にとくにお礼申しあげます。もちろん、もったいないキャンペーンに取り組まれている市町村や地域の皆さんにも感謝いたします。皆さんは、環境保全の重要性と、限りある資源を尊重しつつ使用し、適切に分かち合うことの大切さを世界中の人々が理解する手助けをしてくれているからです。このメッセージを伝えてくれてたいへんありがとうございます。私は行く先々のどんな会合でも、MOTTAINAIを呼びかけています。そして、毎日新聞社との会合で、このコンセプトとキャンペーンが生まれたことへの感謝を忘れません。重ねて御礼申しあげます。

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2005年11月24日(木曜日)

ケニアの国民投票結果について

先日このブログでも紹介しましたが、ケニアで11月21日に憲法改正の国民投票が行われ、改正案が否決されました。これを受けてキバキ大統領は全閣僚を罷免、キャンペーンの名誉会長、ワンガリ・マータイさんも、閣僚を罷免されました。選挙管理委員会によると、開票率は約86㌫で、バナナを描いた賛成票42％に対し、オレンジを描いた反対票は58%と大差がつきました。大統領権限が強まると反対キャンペーンを張った「オレンジ派」の勝利を受け、キバキ大統領はテレビで、「民意を尊重する」と敗北宣言をしました。しかし、一方で、勝利したオレンジ派(キバキ政権の７閣僚を含む)とバナナ派が新たな憲法改正に向けて統一歩調を取る動きも出ており、数日前に一部流血の混乱はあったものの、過去の選挙には見られない民主的な動きが進んでいることも事実です。アフリカや欧米のメディアも、民主主義が浸透しつつあるケニアが、平穏ななかで選挙結果を受け入れたことについて「民主政治の確立に向けた大きな一歩」と評価しています。ただ、２年の任期を残したキバキ政権が、「レームダック」化するのは避けられず、２週間以内に予定される新閣僚の人選が今後の政治の焦点になりそうです。マータイさんは国民投票について、インタビューなどで「憲法についての論議が不十分。拙速な国民投票は混乱を招く」などと発言、政権の一員でありながら、投票の延期を主張していました。マータイさん自身の政治的立場は今のところ予断を許しませんが、世界中で率先して続けているMOTTAINAIキャンペーン自体への影響はまったくありません。民主主義の重要性を訴えているマータイさんにとっては、これからが正念場です。マータイさんや関係者はいま、投票の結果を謙虚に受け止め、国民が納得するポジティブな新政権をどうつくり、運営していくかを真剣に論議していることと思います。アフリカの貧困や病気、紛争を無くすには、しっかりした民主主義が前提です。皆さんも、ケニアやアフリカの民主化をぜひ、見守っていてください。（N）

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2005年11月24日(木曜日)

（私事ですが）ネバーエンディング・ストーリー

晩秋の休日、坂本美雨の「THE NEVER ENDING STORY」（東芝EMI　11月16日リリース）を聴いて過ごしました。ホンダの環境CMのバックに流れているあの音楽です。この楽曲は、同名の映画主題歌（84年）をカバーしたものです。（映画化をめぐっては残念な経緯がありましたが）原作となったのは、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。いじめっこに追いかけられて古本屋へ逃げこんだ少年バスチアンが、そこで見つけた｢はてしない物語｣という本に描かれた国「ファンタージェン」の中に入り込み、何者かに襲われて山も川も人も動物も何もかもが消え去ろうとしていた世界を救うために旅をするという冒険ファンタジーです。「けれどもこれは別の物語。いつかまた、別のときにはなすことにしよう」。物語の中で何度も出てくる意味深長な言葉が坂本美雨さんの透明な歌声の向こうから浮かんできて頭から離れず、本棚からエンデの遺稿集「だれでもない庭」（02年、岩波書店）を取り出しました。その中のエッセイ「精確なファンタジー」の冒頭に、こんな一節がありました。「ながい発達の歴史において、わたしたち人間は、見たり聞いたり触れたりできる、つまり直接当面する危険に反応する能力を得たが、わたしたちが一般に、明らかに学んでないないのは、わたしたち自身がひきおこした脅威に反応することだ。この脅威はしかし、一世代、いや二世代、三世代後になって、はじめて大破局の性格を明らかにするのである。わたしたちは大きな過失により、孫や曾孫の世界を破壊している。孫や曾孫は、自然や、もうとうの昔に無尽蔵とはけっして言えない自然資源に対するわたしたちのわけがわからぬ、利己主義的な行動のツケをはらわなくてはならないだろう。そして、わたしたちが今すぐに理性をとりもどさなければ、それはとんでもない高価なツケになる」エンデはこの後で、そのためにわたしたちがゲーテが「精確なファンタジー」とよんだ能力を発達させなければならない、と説きます。生き生きとした、生へ向かう思考を、子どものころからまっすぐに伸ばすことが必要だと。エンデが人類とその世界の運命にいかに心を痛め、芸術の力で世界を変えたいと考えていたことが偲ばれる記述です。エンデが亡くなって今年で10年。自然資源の浪費を戒める「MOTTAINAI」という言葉が広く支持されるようになったのは、偶然でないような気がします。エンデの「はてしない物語」や「モモ」は、環境問題に取り組む人の中でも根強く愛読されています。エンデが心を痛めた「世界の運命」を少しでも変えられたら…そんな気持ちでほぼ20年ぶりにカバーされた「THE NEVER ENDING STORY」を聴きました。(M)

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