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風疹 成人へのワクチン接種すすめるべき
11月30日 17時18分

風疹の流行の影響で、目や耳、心臓などに障害が出る赤ちゃんが相次いで報告されているなか、日本ワクチン学会が津市で開かれ、専門家が「赤ちゃんを守るためにも成人へのワクチンの接種をすすめるべきだ」と訴えました。

30日から津市で始まった日本ワクチン学会では、ことしの患者が1万4000人を超え、過去5年で最大の流行となった風疹がテーマの1つとなりました。
今回の流行では、母親が妊娠中に感染したことで、これまでに全国で29人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されていて、今後の対策について発表が行われました。
理化学研究所の加藤茂孝研究員は、今回の流行は子どものころにワクチンを接種していない人が多い20代から40代の男性を中心に広がったと報告しました。
そのうえで、ほかの国では公的な費用で成人に一斉にワクチンを接種した結果、風疹が流行しなくなったことを指摘し、「日本も成人男性に接種をすすめるべきだ」と訴えました。
また、会場では先天性風疹症候群で生まれた子どもの親などで作る患者会がブースを設け、医師などに母親の手記やチラシを手渡し、これ以上、赤ちゃんに障害が出ないよう、対策の徹底を呼びかけました。
「風疹をなくそうの会」の可兒佳代さんは「風疹によって障害が出る赤ちゃんをこれ以上増やしてほしくない。また、障害が出た赤ちゃんへの支援をお願いしたい」と話しています。

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