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南相馬・松栄高、本年度で廃校 原発事故で生徒確保難しく

 福島県南相馬市の私立松栄高が福島第1原発事故で生徒確保の見通しが立たないとして、本年度で廃校になることが分かった。通学圏に避難区域を抱え、生徒が減って休校していた。原発事故で廃校になる学校は福島県の小中学校、高校で初めて。
 運営者の学校法人松韻学園(福島市)によると、将来的に生徒の確保が難しいと判断し、春の理事会で廃校を決めた。既に県が廃校を認めている。学園は廃校の代償として東京電力に損害賠償を求める。
 同校は原発の22キロ北で、事故で緊急時避難準備区域に一時指定されて休校した。事故当時、入学予定者を含めて約110人が在籍したが、約40人が福島市の系列高に編入し、ほかの生徒は県内外の他校に籍を移した。
 学園の佐々木一彦総務部長は「生徒確保が難しいと判断した。残念だが、やむを得ない」と話している。
 同校は相双地方唯一の私立高。1957年、原町工高として開校し、96年に現在の校名に変えた。普通、総合、電気、機械の4学科がある。


2013年11月30日土曜日

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