2つ3つ?いいえ、エアコントラブル 4つ目ですけど。
公開日:
:
電気関連
エアコントラブル第2弾
冷媒ガスの漏れを自分で見極める方法
意外にも、当ブログの「エアコントラブルについて!知っている2~3つ教えます。」が数多くのアクセスを頂きましたので、調子に乗ってもう少しエアコントラブルについて書き記したいと思います。
もう寒い時期なので、冷える話題はどうかとも思いましたがブルブル震えながら、あえて書きます。
「取り付けた時は良く冷えてたのに、近頃はあんまり冷えないな~」と感じたことはありませんか?以前と違い、夏は「冷えが悪い」と感じることがあれば、ちょっとだけお付き合いください。
でも、「うちのエアコンは、よく効きますよ~!なんの問題もありません」と思われた方は、時間の無駄になりますので、これから先は、読まれなくて結構です。ここまで、お付き合い頂き有難うございました。
ガス漏れの原因が、人為的なものか自然事象なのか見極めることで無駄な出費を避けることができます。
悪質な修理業者では、正常な部品まで取替えて、代金を多く取るといった例が、少なくありません。大きな出費になることもありますので、何が原因なのか知ることも大事です。
電気店に「このエアコンは、ガス漏れしてるよ」と言えば「なぜ、わかるんですか?」と
返事が返ってくると思います。僕も言ったことがあるので。
たまにいるんですよ、業者より物知りのお客さんが・・・
ガス漏れ原因の多くは、取付時の施工ミスがほとんどです。が、たまに製造元の不具合(配管にピンホールと呼ばれる小さい穴があることも)もあります。
施工ミスでしたら、修理代は無料(タダ)にしてもらってください。
それを見極めるためにも、修理を依頼する前にちょこっとだけ、ご自分で調べてみてはいかがですか。
ガス漏れ場所は、特定できませんが、漏れているかどうかは、室外機側でわかります。
昔の機械は、配管がむき出しになっていたのですぐに見ることが出来たのですが、近頃の機種では、見栄えを良くしようと配管カバーがしてあります。
まずは、そのカバーをはずしてください。(プラスドライバーが必要です)
そうすると大小の銅製の配管が見えます。細い配管が(高圧側)で太い方が(低圧側)です。
ガス漏れしている場合、細い配管に霜が付着します。
”霜”とは、配管の回りに氷の粒が付着して白くなることです。
霜が付いているかどうかは、見るとすぐにわかります。
「ココの部分」に白く霜が付着します。(この画像では霜は付いていません)
この細い配管に”霜”が付着している場合は、ガスが少なくなっています。
漏れている箇所は、配管の繋ぎ目なのか、あるいは銅管の腐食部分なのか、場所を特定するのは難しいです。なので、電気店で診断してもらわないといけません。
ガス漏れの原因
・施工ミス(一番多いのがこれ)
・製造工程のミス
・銅配管の亀裂
・素人で設置
繋ぎ目からガス漏れしている場合、施工ミスが考えられますので、取付業者にきちんと対応してもらいましょう。施工のミスなら先ほども言ったとおり、無償でやってくれます。
信頼している業者なら大丈夫だと思いますが、それ以外の業者なら修理に立ち会うことも考えたほうがいいと思います。
繋ぎ目とは、室内機と室外機を繋ぐ銅製の配管を繋いでいるところです。
その配管は、エアコンを新設する場合は、業者が準備します。
移設の場合は、以前使用していた配管を使う場合もあります。
基本的には、新しい配管を使うのが一般的です。
ガス漏れの場合、設置してからどのくらい経つとエアコンが効かなくなる?
施工ミスが原因のガス漏れの場合、漏れる量に応じて、取付完了日~半年位の間に機能不全(冷えない等)が起きます。気づかないお客様の場合はそれ以上のときも。
それは、作業員の腕に大きく関係します。
力が有り余っている人が配管の継ぎ目のナットを強く締めすぎると、銅管の広がっている部分が薄くなり、配管が抜けたりすることもあります。
それとは逆で、締め付けがきちんと出来なくて少しずつ漏らすという者もいます。
ですから、トルクレンチ(一定の力で締め付ける機能を有している)を使い確実に閉めることが出来るようにしてもらい、その後はガス漏れの失敗は無くなりました。
ミスはお店の信用に関わりますから。
しかし、それ以上経ってからガス漏れしている場合は、配管が腐食して、その部分からの漏れなどが考えられます。海の近くに住居がある場合は、塩害での腐食も考えられます。
取付場所の環境でも大きく変化します。
エアコンの選択で失敗している例
中には、ガス漏れとは関係なく、「全然効かない=冷えない」と言われるお客様もいます。その多くの原因が、部屋の大きさに準じてエアコンを取り付けて無いという場合です。
部屋に応じた機種を選んで無い場合がほとんどです。
その原因としては、量販店で激安エアコンを買って取り付けている場合です。
先着5名様とかで販売しているものなので、冷房や暖房の能力も限定されています。その多くは、型遅れや売れ残りの機種であまり人気がないものです。
特に、小さい能力ものが多いのです。
驚くことに、激安と言うだけで部屋の大きさも考えずに買う人が沢山いるんです。
能力と部屋の大きさが合っているなら構いませんが、合わないとどうなるかわかりますよね。当然のごとくエアコンの効果は得ずらいです。
冷たい空気は下に、暖かい空気は上にあがることは知っていると思いますが、冷房運転時は多少広い部屋でも結構効きます、それは人が床に近い位置にいるからです。
しかし、暖房はほとんど効きません。人が天井近くにいれば別ですけど。
エアコンの能力を計る方法があります。室温をはかる温度計を使います。
それを使い、室内機の空気を吸い込み口と送風口の温度差を計ることでわかります。
運転を開始してから、冷温風が出ている時に吸込み口と送風口の温度差が8度以上あれば、エアコン自体の能力に問題はありません。
例えば、季節は夏、開始時の部屋の温度が30度だった場合、送風口から出てくる冷風が22度以下ならエアコン自体は正常に機能していると言えます。
したがって、思い通りの環境を得たいのなら、部屋の大きさに合った能力を選びましょう。
「冷えが悪い!」という理由でエアコンを買い換えた方を何人も知っています。
安物買いの銭失いにならないようにしてください。
余談ですが、太い配管に”霜”が付着している場合。
ガスの量が多すぎていることがあります。「これなら簡単!バルブを開いてガスを減らせばいいんじゃない」と思われるでしょう。
その通りです、一昔前までは簡単に減らすことが出来ました、が、現在は地球温暖化防止の為に空気中に出すことは出来ません。
以前より、ガスの取扱いが厳しくなったからです。
今では、それまで使用していなかった、真空ポンプを使うように義務化されています。
(真空ポンプとは、室外機と室内機を繋ぐ配管の空気を抜く為に使用します。)
まとめ
冷媒配管からのガス漏れは自分で気づくことが出来ることや、部屋に応じて機種を選択することで節約が出来ます。無理に小さい機種を使用すると、コンプレッサーに負担をかけ
寿命を縮めるのはもちろん、常時負荷をかけることで電気代もグーンと跳ね上がります。
現在の電化製品は、上位機種ほど節電効果があります。
冷蔵庫やエアコンといった白物家電は、能力が上がれば上がるほど節約できるのです。
したがって、買うときは高価でも、長い目でみると安くなるといった商品を選びましょう。
スポンサーリンク
関連記事
-
-
エアコントラブルについて!知っている2~3つ教えます。
電化製品のトラブル エアーコンデショナーという名前 お役所や企業では、エアコン全般のことを「空気
-
-
説明書に載ってないシャープ加湿空気清浄機の秘密
赤く光るモニターを元の緑に戻す方法。 意外なところにセンサー発見 シャープの空気清浄機の機能
-
-
石油暖房器具の落とし穴!みんなこれで失敗する。
石油ファンヒーターのここに注意。 不良灯油でトラブル続出 これからの季節、気温も下がり寒さも
-
-
テレビが壊れたらBRAVIA KDL-42W650Aはどうです?
SONY 液晶テレビ BRAVIA KDL-42W650A 我が家にも、ついに液晶テレビがやって
スポンサーリンク
- PREV
- 説明書に載ってないシャープ加湿空気清浄機の秘密
- NEXT
- 家電量販店が教えたくない9つの極秘話