094.つりあいがとれないことのたとえ。
095.ほんのささいなものでも積もれば高大なものとなるたとえ。
096.灯台のすぐ下は暗いところから、身近な事情はかえってわかりにくいたとえ。
097.意見をしても手ごたえがなく、効果のないことのたとえ。ぬかに釘。
098.は貴重であるからむだに過ごしてはならない。
099.よく効く薬は苦くて飲みにくい。よい忠告の言葉は聞くのがつらいが、身のためになるという
たとえ。
100.日頃何の準備もせず、事件が起きてからあわてて用意をすることのたとえ。どろなわ。
101.人への親切はいつか自分にも報いとなってかえってくるものだということ。
102.柔らかいぬかに釘を打つように、手応えがない、ききめがない。豆腐にかすがい。のれんに
腕押し。
103.熱いものも、飲みこんでしまえばその熱さを忘れてしまう。転じて、苦しい経験も、過ぎ去って
しまえばその苦しさを忘れてしまう。また、苦しいときに助けてもらっても、楽になってしまえば
その恩義を忘れてしまう。
104.知り尽くしている人にそのことを説く愚かさのたとえ。
105.下手なくせに、その物事をむやみに好み、熱心なこと。
106.一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないのが、結局は勝利をもたらすということ。
107.つまらぬ者でも外形を飾るとりっぱに見えることのたとえ。
108.待っていれば、海の静かないい日和がやってくる。
109.焼け石に水を少しばかりかけてもすぐ蒸発してしまうことから、努力や援助が少なくて、何の
役にも立たないことのたとえ。
110.気の合った者や似通った者は自然に寄り集まる。
111.当然であること。また、それをことさらめいていう言葉。
112.同類のすることは、その方面の者にはすぐわかるというたとえ。
113.水と魚との切り離せない関係のような、非常に親密な交友。
114.前触れの騒ぎばかりが大きくて、実際の結果の小さいことのたとえ。
115.牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから、小さな
欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。
116.大切なものをふいに横から奪われてぼうぜんとするようす。
117.すぐれた者や強い者のいない所で、つまらない者がいばることのたとえ。
118.明かるさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自分から進んで災いの中
に飛び込むことのたとえ。
119.猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ。
120.つまらない所に、そこに似合わぬすぐれたものや美しいものがあることのたとえ。
121.求めようとしても得られないことのたとえ。木によりて魚を求む。
122.青色の染料は草の藍からとるが、それはもとの藍草よりももっと青い。弟子が師よりもすぐ
れていることのたとえ。
123.雨が降ったあと、たけのこが次々に出てくるところから物事が相次いで現れることのたとえ。
124.猿におだてられた猫が、いろりの中の栗を拾って大やけどをしたという、ラ‐フォンテーヌの
寓話(ぐうわ)から、自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すたとえ。
125.小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ。
126.山椒の実は小さくても非常に辛い。からだは小さくても、気性や才能が鋭くすぐれていて、
侮れないことのたとえ。
127.タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまであるということ。
128.風流より実利のほうをとること。外観よりも実質を尊ぶことのたとえ。
129.意外な所から意外な物が出ること。ふざけて言ったことが実現することのたとえ。
130.何もしないではよい結果は得られないことのたとえ。
131.一つの災難が過ぎてほっとする間もなく、また次の災難が起きること。
132.わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。一つの小さな事柄の
調子が他のすべての場合に現れる。「彼のやることは―間が抜けている」
133.多数の中のごく一部分。取るに足りないこと。
134.天は一人の人間に、それほど多くの長所を与えることはしない。
135.もはや施す手段がなく、万策尽きる。もはやおしまいで、何をしてもだめだという場合に使う。
136.桃と栗とは、芽生えのときから3年、柿は8年たてば実を結ぶということ。
137.親の社会的地位や名声が高いと、子はそのおかげを受けることが大きいということ。
138.他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要
になる。人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえ。
139.盗み・賭け事などで得た金銭は、むだに使われてすぐになくなってしまう。
140.油断をしてはいけないということ。
141.悪事・欠点の一部を隠して全部を隠したつもりでいる愚かさをあざける言葉。
142.恋する者の目には、相手のあばたでもえくぼのように見える。ひいき目で見れば、どんな欠
点でも長所に見えるということのたとえ。
143.物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。
144.嘘は罪悪ではあるが、よい結果を得る手段として時には必要であるということ。
145.他人のために陰で苦労、努力をすること、また、そのような人のたとえ。
146.思い切って大きな決断を下すたとえ。
147.危ない目にあわないように、言葉やおこないに注意をするということ。
178.子に対する愛情によって、夫婦の間が緊密になり、夫婦の縁がつなぎとめられるということ。
149.年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらない。
150.他人よりも先に事を行えば、有利な立場に立てる。
151.しなやかなものがその柔軟性によって、かえって強く固いものを制する。転じて、弱いものが
かえって強いものに勝つことのたとえ。
152.力のあらん限りを尽くして、あとは静かに天命に任せる。
153.自分に愛想をつかして相手にしてくれない人もいる反面、親切に助けてくれる人もいるもの
だ。困ったことがあっても、くよくよするなということ。捨てる神あれば助ける神あり。
154.指図するものが多すぎるとまとまりがつかず、かえってうまくいかないものだということ。
155.万一に備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない。
156.向こう岸の火事は、自分に災いをもたらす心配のない意から、自分には関係がなく、なんの
苦痛もないこと。
157.大きいものは、小さいものの役目もすることができる。
158.旅先では知っている人もいないから、どんなに恥ずかしいことをしてもその場限りのもの。
159.沈黙を守るほうがすぐれた弁舌よりもまさるというたとえ。
160.不必要なこと、むだなことのたとえ。
161.頭角を現す者はとかく他の人から憎まれ邪魔をされる。
162.上を向いて唾を吐けば、自分の顔に落ちてくることから、他人を害しようとしてかえって自分
の身をそこなう。天に向かって唾する。
163.目上の者や勢力の強い相手とは争わないで、それに従った方が得策だという意。
164.手に入れそこなったものは、惜しさが加わって、実際より価値があるように思われるもの。
165.他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ。
166.人を軽々しく信用してはいけないということ。
167.まったく根拠がなければうわさは立たない。うわさが立つからには、なんらかの根拠がある
はずだということ。
168.おかしくてたまらないこと、ばかばかしくてしようがないこと。あざけっていう場合に用いる。
169.人を捜しに行った者がそのまま帰ってこないで、捜される立場になってしまう。また、人を説
得に行った者が、かえって説得され、先方と同意見になってしまう。
170.自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむこと。自業自得。
171.道理に外れた事が幅をきかすようになると、正しい事が行われなくなる。
172.餅は餅屋のついたものがいちばんうまい。その道のことはやはり専門家が一番であるという
たとえ。餅屋は餅屋。
173.目標も定まらないまま、当てずっぽうにやってみること。
174.楽しい事のあとには苦しい事がある。苦楽は相伴うことをいう。
175.今、楽だからといって油断をせず、苦しいからといって希望を捨てるなということ。
176.書物に書いてあることを知識として理解するだけで、それを生かして実行できない人をあざ
けっていう。
177.あれこれ論じるよりも証拠を示すことで物事は明らかになるということ。
178.世の中には無情な人ばかりがいるのではなく、困ったときには助けてくれる情け深い人も
いるものだということ。
179.明るくにこにこしている人には、自然と幸福が訪れる。
180.少しのすきまもないほど、警戒が厳重なことのたとえ。
181.痛くもかゆくもなんにも感じないことのたとえ。
182.不利なほうをやめて好都合なほうに便乗することのたとえ。
183.自分の能力を考えないで、他人のまねをする者、またまねをして失敗することのたとえ。
184.親しく接してみなければ、人の性格や人柄のよしあしを判断することはできない。
185.一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者について。
186.人はその身分や力量にふさわしい言動をしたり、望みを持ったりするということのたとえ。
187.利益を得ることに熱中している者は、他の事は顧みなくなるのたとえ。
188.人を威圧して、まちがいを押し通すことのたとえ。また、人をだましておとしいれること。
189.一つの災いを逃れても別の災いにあうたとえ。
190.長寿で、めでたいことのたとえ。
191.人は名誉を重んじ、後世に名が残るように努めなくてはならないことを言う。
192.口に出して言わないほうが味わいもあり、差し障りもなくてよい。
193.体をこまめに動かして働く人は病気にならないというたとえ。また、職を転々と変える人は、
地位も財産も身につかないというたとえ。 仕方。
194.桜の枝はむやみに伐ってはいけない、逆に梅の枝は伐らなければならない、という手入れの
195.白檀は発芽のころから香気を放つ。大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえ。
196.時機に遅れて役に立たないこと。
197.とらえどころがないことや、要領を得ないことのたとえ。
198.桜の花の散りやすいところから、世の中の移り変わりの早いことのたとえ。
199.柔らかいものは、堅いものよりかえってよく持ちこたえるというたとえ。
200.自分だけの狭い見識をもって広大な世界を判断しようとすること。
201.身を寄せるならば、大木の下が安全である。同じ頼るならば、勢力のある人のほうがよい。
202.家柄や身分よりも、育った環境やしつけのほうが人間の形成に強い影響を与えるということ。
203.人を偽るつもりで言ったことが偶然事実となってしまうこと。
204.相手の暴言に応じて、同じような調子で言い返すこと。
205.ある人の噂をしていると、不思議にその当人がそこへ来るものだということ。
206.年をとってからは、何事も子に任せて従ったほうがよいということ。
207.時には自分より未熟な者から教えられることもあるということのたとえ。
208.何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい。
209.親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気ままなものであるということ。
210.実の親がいなくとも、子はどうにか成長していくものだ。
211.弁慶が大長刀をつえにして立ったまま死んだことから、進退きわまってどうにもならない。
212.物事がほとんどできていながら、いちばん大切な部分が欠けていることのたとえ。。
213.努力のかいもなく効果が上がらず、疲れだけが残ること。
214.話に聞くのと実際に見るのとでは非常に違っていることのたとえ。
215.ふだんは神を信じていない者が、苦しくなると 神に祈って助けを請うこと。
216.悪事や醜聞が他にもれないように、一時しのぎの手立てで隠すこと。
217.俗に態度や意見を急に変えること。
218.親を亡くした後に、ようやくもっと孝行しておくべきだったという実感が迫ってくるということ。
219.本当の名人は道具のよしあしにかかわらず立派な仕事をすることのたとえ。
220.自分が子供を養育してみて、初めて親のありがたさが身にしみてわかる。
221.危難や苦しみのときに、思いがけない助けにあったうれしさのたとえ。
222.袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁によって起こるものである。
223.初めは損をしても、それをもとに大きな利益を得るようにせよ。
224.一部を貸したために、やがて全部を奪われるようになる。
225.理屈ばかりで実地の訓練が欠けているため、実際には役に立たないこと。
226.旅には連れがある方が心強いように、世の中を渡っていくには支え合う人情が大切だ。
227.自力で努力する人には天が援助を与える。
228.もどかしいこと、また遠回しすぎて効果がないことのたとえ。
229.遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになる。
230.老人が自分の体力を考えずに、若い者に負けまいと無理な行動をすること。 たとえ。
231.身についていない、生半可な知識や技術に頼って事を行うと、かえって大失敗をすることの
232.人に憎まれるような者が、かえって世間では幅をきかせる。
233.盗人が夜の稼ぎに備えて昼寝をすること。何をするにも思わくがあることのたとえ。
234.注意したうえにも注意する。
235.人が取り残したものや最後に残ったものの中には、意外によいものがある。
236.泳ぎのうまい河童でも、水に押し流されることがある。その道の名人でも、時には失敗する
ことがあることのたとえ。
237.意見をしても手ごたえがなく、効果のないことのたとえ。
238.形は似ているが比較にならないところから、つりあいがとれないことのたとえ。
239.泣いている子の顔を蜂が刺す。困っている状態に困ったことが重なって起こるたとえ。
240.幸福の訪れは人間の力ではどうすることもできないから、焦らずに時機を待て。
241.人に養生を勧める医者が、自分は健康に注意しないこと。正しいとわかっていながら自分
では実行しないことのたとえ。
242.二つのものを同時に取ろうとして両方とも得られないこと。欲を出しすぎると失敗すること。
243.忠告の言葉は、とかく相手の感情を害して、すなおに聞き入れられない。
244.子は親に似るものだ。平凡な親からは非凡な子は生まれない。
245.幼い時に身についた習慣は、年をとっても身から離れない。
246.物事はあせると、かえって失敗しやすいものだということ。
247.注意したうえにも注意する。
248.大きいものが、必ずしも小さいものの代わりにはならないたとえ。
249.目先のことさえなんとか済めば、あとはどうなってもかまわない。
250.危険な手段をとる。特に、承知で法律に違反するような行為を行う。
251.第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。
252.恋する者の目には、相手のあばたでもえくぼのように見える。
253.危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえ。
254.優れた人物も、年老いて衰えると、その働きや能力が凡人にも及ばなくなることのたとえ。
255.人としてなすべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである。
256.他人よりも先に事を行えば、有利な立場に立てる。
257.よどみなく、すらすらと話すことのたとえ。
258.前もって用心していれば、失敗することがないというたとえ。
259.その道にすぐれた者でも、時には失敗することがあるということのたとえ。
260.がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。
261.人は交わる友達によって、善悪どちらにも感化される。
262.不必要なこと、むだなことのたとえ。
263.一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないのが、結局は勝利をもたらすということ。
264.土地が違えば、風俗・習慣なども違う。
265.急ぐときは、危険な近道より回り道でも安全な本道をとった方がよいの意。
266.労せずして思いがけない幸運に巡り合うことのたとえ。
267.他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ。
268.主君や他人のために尽くす苦労のこと。
269.二つの物の違いが比較にならないほど大きいことのたとえ。
270.弱ったときに、さらに災難にあうこと。不運が重なること。
271.よい忠告の言葉は聞くのがつらいが、身のためになるというたとえ。
272.仕事の下手な職人に限って、あれこれと道具に注文をつけたがるということ。