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「沖縄戦で大勢救った」 日系2世の元米兵が来県2013年11月30日 

沖縄戦中、日本語で投降を呼び掛けた日系2世の元米兵のハーバート・柳村さん(右)と投降した友利初子さん(左)=29日、糸満市真栄平区

 【糸満】沖縄戦に従軍した日系2世で元米兵のハーバート・柳村(やなむら)さん(89)=ハワイ在住=が29日、戦時中、自身の呼び掛けで投降に応じた糸満市真栄平の住民らと同区公民館で初対面した。柳村さんは待ち構えていた住民を抱きしめ「68年前、大勢の人を救うことができた」とうれしそうに話した。区内を回った後、「戦争は住民が苦労する。戦争を起こしてはならない」と強調した。
 柳村さんは本土出身の両親の下、ハワイで生まれ、米陸軍情報部(MIS)に志願し、沖縄戦に従軍。真栄平地区では壕などに隠れていた住民らに投降を呼び掛け、約1500人の命を救ったという。柳村さんと初めて会った友利初子さん(78)=那覇市=は、洞窟の中で投降を呼び掛ける日本語の声を覚えている。「親が声を聞いて外に出た。会えてうれしい」と喜んだ。
 柳村さんは、30日午後2時に同市摩文仁の県平和祈念資料館で開かれるシンポジウム「ハワイ日系二世兵士の見た戦争と沖縄」に出席する。同じく米兵として従軍した比嘉武二郎さん(90)=ハワイ在=も登壇する。入場無料。


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