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【プロ野球】

阿部 ゴジラに会って55番魂吸収だ

2013年11月30日 紙面から

飛行機の搭乗ゲートが55になった巨人・阿部=成田空港で(川越亮太撮影)

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 巨人・阿部慎之助捕手(34)が29日、成田空港発の航空機で米国・ニューヨークへ向かった。現地到着後は松井秀喜さん(39)と会談する予定。不屈の「ゴジラ魂」を直接聞いて、来季の巻き返しに生かす決意でいる。

 「一人の人間、一野球人として聞いてみたいことはたくさんあるよ」。こう語る阿部が手にしていた航空券に記された搭乗ゲートは松井さんの背番号と同じ55。「楽しみだね」。阿部は先輩との対面に心を躍らせた。

 松井さんは来春のキャンプでの臨時コーチが濃厚だが、その時はお互いに忙しいと考えた阿部。じっくり話せるこの時期の渡米を選んだ。尋ねたいのはモチベーションの保ち方だ。今季も3月のWBCからフル回転。頂点を極めたようにみえるが、心に悩みがあった。

 「毎年、同じモチベーションでやるのは難しい…」。松井さんは日米でチームの中心打者として活躍し続けた。その男から受ける薫陶。阿部は自らの姿を見つめ直す大きなきっかけ、何よりの金言になると信じている。

 「ワールドシリーズのMVPを取った翌年、モチベーションをどのようにもっていったのか。家庭の主として、現役中に子どもが生まれていたら(今年3月誕生)、もっと現役を続けていたか。この2つは聞きたい」

 こう言い残して、機上の人になった阿部。今後の活躍へのヒントを得て、日本に戻ってくるつもりだ。 (川越亮太)

 

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