報恩講:御影堂に坂東曲響く−−東本願寺 /京都

毎日新聞 2013年11月29日 地方版

 真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で28日、宗祖親鸞の遺徳をしのぶ「報恩講」の最後を締めくくる法要で「坂東曲(ばんどうぶし)」の声明(しょうみょう)があった。全国から集まった約80人の僧が、前後左右に体を激しく揺らしながらダイナミックに念仏や和讃(わさん)を唱えた。

 坂東曲の由来は明らかではないが、越後に流罪となった親鸞が船の上で荒波に揺られながら念仏を唱えた姿を表しているという説もある。「なーむあーみだーぶ」の声が響く御影(ごえい)堂内には門徒ら約5000人が詰めかけ、大谷派だけに伝わる独特の声明に聴き入った。【花澤茂人】

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