京都とっておきの芸術祭:障害ある人たちの力作538点 個性と才能を発揮−−左京 /京都
毎日新聞 2013年11月29日 地方版
「京都とっておきの芸術祭」(京都障害者芸術祭実行委主催、毎日新聞京都支局など後援)が28日、京都市左京区の日図デザイン博物館(みやこめっせ内)で始まった。障害のある人たちが個性と才能を発揮した絵画や陶芸など、小学生からお年寄りまでの色鮮やかな作品538点を展示している。12月1日まで。
今年で19回目を迎え、絵画、陶芸、写真、書道、俳句、川柳、諸工芸の7部門の公募作を並べた。「デート」と名付けられた萩原努さん(京都市上京区)の針金細工は、三輪車の前かごに花束が乗せられ、華やいだ気分が伝わってくる。川越これでいいのだグループ(左京区)の「そして平和になる」と題した絵画は、長崎市の平和公園にある平和祈念像に原爆や戦争を許さないメッセージがコラージュされている。
会場には、絵や言葉を自由に書き込める「楽がきボード」などを用意した「造形遊びのひろば“わあっ、いっしょにやろうよ!”」や、柔らかな風合いの手織り「さをり織り」を体験できるコーナーなども設けられている。入場無料。
問い合わせは実行委事務局(府障害者支援課、075・414・4601)。【藤田文亮】
各部門の知事賞は次の通り。(敬称略)
絵画「夕日の中を走る馬」田中晃己(向日市)▽陶芸「トリケラトプス」大岩諒也(北区)▽写真「光に舞う」安田隆(長岡京市)▽書「般若心経」松田正己(南区)▽俳句「満開をふれて散らして梅日和」今里弘美▽川柳「この人が来れば花咲く大輪も」酒井良治(以上宇治市)▽諸工芸「おいけ工房のゆかいな仲間」デイケアおいけ(中京区)