秘密保護法案:参院審議入り 「市民も処罰」懸念消えず

毎日新聞 2013年11月28日 06時00分(最終更新 11月28日 07時19分)

衆院本会議で特定秘密保護法案が可決され、拍手する安倍晋三首相(中央)=国会内で2013年11月26日午後8時10分、梅村直承撮影
衆院本会議で特定秘密保護法案が可決され、拍手する安倍晋三首相(中央)=国会内で2013年11月26日午後8時10分、梅村直承撮影

 公明党の矢倉克夫氏も27日の参院本会議で、行政が特定秘密に指定する防衛、外交、スパイなどの特定有害活動防止、テロ防止の4分野が拡大解釈される可能性に言及。「裁量の余地が大きく、スパイ行為と言えない情報収集活動まで影響が想定しうる」と懸念した。しかし、野党から冤罪防止策を問われた谷垣禎一法相は「適切に対処する」と一般論に終始した。

 特定秘密保護法案を審議する参院国家安全保障特別委員会は27日、野党の反対を押し切り、中川雅治委員長(自民)が職権で28日の審議を決めた。同日から本格審議が始まる。【松尾良、木下訓明】

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