廃炉・汚染水対策:200億円に…政府、積み増しへ
毎日新聞 2013年11月28日 15時00分(最終更新 11月28日 15時48分)
政府は28日、東京電力福島第1原発の廃炉・汚染水対策への国費投入を積み増す方針を固めた。既に、凍土遮水壁などに約470億円を投入する方針を決めているが、研究開発費として新たに200億円強を確保する方向で、対策の加速を図る。今年度の補正予算案に盛り込む方針だ。
廃炉・汚染水対策をめぐっては、政府に国内外から780件の技術提案が寄せられた。政府は予算確保と並行して提案内容の検討を進め、有望な技術開発に国費を充てる方針。
政府はこれまで廃炉・汚染水対策として、廃炉の技術開発に約1000億円を投入。このほか遮水壁の設置費用や汚染水を浄化する多核種除去装置(アルプス)の高性能化に計470億円を投入する方針を決めている。【清水憲司】