大津・中2自殺:いじめ口止め損賠訴訟 父「確約書で何もできず」 来年1月に判決 /滋賀

毎日新聞 2013年11月06日 地方版

 大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、いじめに関するアンケートの結果を部外秘とする口止めの「確約書」に署名させられ精神的苦痛を受けたとして、生徒の父親(48)が市に100万円の損害賠償を求めた訴訟の第6回口頭弁論が5日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)であり、結審した。判決は来年1月14日。

 この日は、父親が本人尋問に立ち、「アンケートから分かった事実について、できれば一人一人(の生徒)から話を聞き、学校で何があったのか明らかにしたかった」と語った。また「真相究明をするのは自分しかいないのに、(確約書のために)何もできなかった」などと時折涙を見せながら訴えた。

 一方、大津市側の代理人は「遺族の痛切な思いを損なったことをおわびしたい。裁判所に適切な判断を求める」と、賠償責任を争わない姿勢を改めて示した。【竹下理子】

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