特定秘密保護法案をめぐり、参院の国家安全保障特別委員会では28日、委員会審議の冒頭から、与党の運営手法が強引だとして野党が反発し、開始が大幅に遅れた。野党7党は足並みをそろえて与党に慎重審議を求め、与野党が激しい対立を繰り広げている。

 28日の同特別委理事会では、前日27日に中川雅治委員長(自民)が職権で委員会開催を決定したことに野党側が抗議。民主の福山哲郎理事が謝罪を求めた。

 しかし、中川氏は「批判を重く受け止める」と答えただけ。野党は反発したが、官邸から「謝罪せずにいけ」との指示を受けた自民側は引き下がらなかった。結局、予定の午後1時開始から約2時間半遅れて、委員会は始まった。