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猪瀬知事 「批判受けて当然」都議会で謝罪
11月29日 14時54分

東京都議会が29日から始まり、猪瀬知事は大手医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について、「無利子、無担保で資金を借りた軽率さについて批判を受けることは当然であり深く反省している」と述べ謝罪しました。

東京都議会は初日の29日、本会議が開かれ、所信表明の中で猪瀬知事は去年の知事選挙の直前に大手医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について説明しました。
この中で猪瀬知事は「当時、自分の先の生活に対する不安があり、個人として借り入れを行った。借入金には手を付けず全額返済した」と述べ、これまで記者会見などで明らかにしてきた説明を繰り返しました。
そのうえで、「5000万円を無利子、無担保で借りた軽率さについて批判を受けることは当然であり深く反省している。都民や都議会の皆様に多大なご心配とご迷惑をかけたことは痛恨の極みであり、心から深くおわびします」と述べ、謝罪しました。
さらに「徳洲会グループに対して見返りに便宜を図ったことは一切ない。1日も早い信頼回復に向け、これからも粉骨砕身、努力してまいります」と述べ、今後も都政運営に当たっていく考えを改めて示しました。
都議会は来週、代表質問と一般質問が行われ、各会派は猪瀬知事に対して受け取った資金への認識や返却するまでの経緯などを問いただしていく構えです。
都議会では自民、公明両党が議席の6割以上を占め、主導権を握っていて猪瀬知事の発言を受けた対応が注目されています。

自民 「知事の説明にしらけた」

自民党の吉原修幹事長は、「知事の説明を受けて議場はしらけてしまった。あの説明では到底納得できるものではない。都議会第1党の責任政党として今後、会派としての対応をきちんと考え、代表質問などでただしていきたい」と述べました。

公明 「課題山積のなか遺憾」

公明党の中嶋義雄幹事長は「これまでの記者会見を踏襲した内容という印象で、これから会派で話し合って代表質問や一般質問で知事の姿勢を問いたい。オリンピックや予算編成など都政の課題が山積するなか、こうした問題が起きたことは遺憾だ」と述べました。

共産 「百条委員会を」

共産党の大山とも子幹事長は「きょうの説明では全く疑問は解消できなかった。あの程度の説明では、私たち都議会議員も都民の皆さんも納得いかないと思う。やはり調査権のある百条委員会の設置が不可欠だ」と話していました。

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