危険な食品添加物が野放しに!情報公開がお粗末な日本の食事情

★「食の裏側」ランキング

2013.11.25

 

 TPPや放射能汚染の問題など「食の安全性」への関心は日々高まっているが、食品ジャーナリストの椎名玲氏は「諸外国では“危険”と判断される食品添加物などが、日本では野放しになって消費者の口に運ばれています」と指摘する。

 「特に危険なのが旨味成分のアミノ酸を粉末化した、“タンパク加水分解物”です。塩酸を使って加水分解したものに、発ガン性物質と疑われるクロロプロパノール類が含まれています。日本の食卓に欠かせない醤油など、頻繁に口にするものに含まれています」

 発ガン性のある食品添加物では、亜硝酸ナトリウムがソーセージやハムといった頻繁に口にすることの多い食品に使用されている。さらに、アルミニウムも厄介な代物である。

 「多くの小麦粉食品に含まれるアルミニウムは多量に摂取すると腎臓に障害が起き、アルツハイマー病との関連も指摘されています。厚労省も今年6月に使用基準を定めて規制する方針を決めました」

 上記の食品添加物が含まれるもの以外にも、日常的に口にする食品で危険なものは多い。

 「スーパーで売られている唐揚げの鶏肉には中国産が多いのです。成長ホルモン剤を過剰に投与される上、死んでしまった鶏も輸入され、唐揚げなどに加工されています」

 さらに、先述したアルミニウムの含有が危険視された小麦粉食品には、別の問題もある。

 「日本の小麦粉はほとんどが輸入ものなのは有名な話ですが、遺伝子組み換え小麦の混入に関して、何の措置も検査体制も取られていません。遺伝子組み換え小麦は、DNAを傷つけアレルギーを引き起こすという説もあり、小麦粉なんて日常的な食品が、それでいいのかは疑問です」

 日本では食に関する情報公開がお粗末だと椎名氏は警鐘を鳴らす。

 「危険な食品を自分の知らないうちに食べてしまい、危険か危険じゃない食品かを選ぶことができない。安い食べ物にデメリットがあるのは仕方ないことですが、日本ではそのデメリットに関する情報公開が少なすぎるんです」

 食の情報公開に関して、日本は完全に“後進国”となっているのが、現状だ。

■椎名玲氏 食の安全問題などを追い続けているフリージャーナリスト。著書に『中国危険産物取り扱い読本』『間違いだらけの安全生活』など

【身近にあって国が野放しにしている食品添加物 ワースト3】
(1)タンパク加水分解物 多くの調味料商品に使われており、発ガン性物質がある
(2)アルミニウム 小麦粉食品の多くに含まれている。欧州では規制の対象になっている
(3)亜硝酸ナトリウム 魚・ハム・ソーセージなど頻繁に口に入るものに使われており、本来の食材成分と一緒になると発がん性物質に変異することも

【スーパーで買ってはいけない食品 ワースト3】
(1)唐揚げ (鶏肉の産地が明記していないもの)
(2)冷凍の小麦粉食品 (パンケーキなど)
(3)サーモン (チリ産)【続きを読む】

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