本谷亜紀1988年埼玉県生まれ。幼少よりラーメンに親しみ、高校時代に食べ歩きを始める。大学入学後は、食べ歩きサークルを主宰する傍ら、2010年より『お願い！ランキング』（テレビ朝日系）で”ラーメン女子大生”として活動を開始。大学卒業後はラーメン評論家としての活動を本格化。
昨年は、らあめん花月嵐の期間限定メニュー「ベジラーメン菜菜」をプロデュースした他、「森田一義アワー 笑っていいとも!」のコーナー「私立 その道のプロ高校」において「ラーメンまる秘攻略術」と題し、２週連続で講師役を務め、さらには、ＦＲＩＤＡＹ、グランドジャンプ『ラーメンＯＬ本谷亜紀の麺活！！』で連載を受け持つなど幅広く活動。
「ラーメンは美味しく楽しく」がモットー。年間350杯程度を食す。［著書］『日本初の[女性ラーメン評論家]になっちゃいました!』（扶桑社）
麺の上にも、付け汁の中にも具がたっぷりです！
秋の味覚が入ったベジポタスープ、楽しみです！
11月も最終週、今年も残り僅かとなってきました。そろそろ年末年始の限定ラーメンが各店から発表される時期です。中には2時間以上並ぶ、マニアがうなるラーメンも出るんですよ。今年はどこに行こうか決めるのもわくわくします。
さて11月最後の週にご紹介するのは中野坂上の「麺屋やっとこ」さんです。野菜がごろっと入ったつけ麺がいちおしのお店です。店内はカウンターとテーブルがあり、店員さんとの距離も近い落ち着いた空間です。この辺は学校や住宅も多いのでテーブル席が完備されているのはファミリーにも嬉しいですよね。特に小さいお子さんを連れたお母さん一人だと、ラーメン屋さんは入りにくいそうなんですが、やっとこさんでは「お子様ラーメン 無料」の張り紙が入り口脇に張ってあって、そんなお母さんたちが安心して入れる心遣いがされています。
とっても優しい店主の井川さん。スタッフとのコミュニケーションを大切にしているとか
今回注文したのは「得つけめん」（950円）です。玉子、ねぎ、チャーシューが増量されてボリュームたっぷりです。こちらのお店は大量の野菜をスープに溶かし込んだ「ベジポタ」というジャンルで話題となりました。じゃがいもや山芋などをじっくりと煮込み豚骨魚介スープと合わせます。超濃厚スープではあるのですが、トロミが油ではなく野菜由来のためしつこくないのが特徴です。つけ汁の中にはつけ麺の具としては珍しくカボチャがごろっと入っています。このホクホクして、ほんのりと甘い味がほっこりとさせてくれます。
麺はつけ汁の濃度に合わせて、中太を使用。香り高い九州産の小麦を探し出し、理想の麺を作り上げたそうです。もちもちした麺なので小盛（150ｇ）でも大満足ですが、中盛（300ｇ）まで無料なのでお腹の好き具合に合わせて美味しい麺を堪能してみてくださいね。
また、卓上調味料も充実しています。柚子胡椒やペッパーなどを足して味の変化を楽しみながらいただきました。柚子胡椒は大好きなのですが、つけ麺に入れたのは初めてなんです。美味しい組み合わせの発見を教えてくれました。
店主の井川さんは渋谷で大人気のとんこつラーメン店「麺の坊 砦」出身。だから独立してから「どうしてとんこつラーメン専門店にしないのか？」と聞かれることも多いそうですが、「新しい挑戦をしてみたかった」と井川さん。オープンから3年が経ちますがおいしくて新しいメニューが続々と登場しています。お客様を飽きさせない姿勢が、激戦区中野でも常に愛されるラーメン屋さんになった秘訣なのかもしれません。
優しい味と雰囲気で、家族連れにも喜ばれそうですね。
ゴロゴロかぼちゃ～
スープの味は3種類から選べます。来るたびに違う味に挑戦するのも楽しいですね
写真では分かりにくいですが、麺の色が少し濃いめです
ほくほくのかぼちゃが、やっぱりいいですね～
