1−0でリードしていた後半ロスタイムに悲劇は起きた。DFを増員して逃げ切り態勢に入ったものの、立て続けに失点して、敵地でまさかの逆転負け。
「2点目は信じ難い」と頭を抱えたピクシー監督は、ナイターを終えて午前5時まで眠れなかったという。この時2年目の監督は陰ながら、采配ミスを悔やんでいた。DFを増やす際、FWケネディを交代させたため、反撃のキバを収める形となり、大分の猛攻にさらされる羽目になった。
以降、逃げ切りモードに入っても、ケネディは決して交代させなかった。監督としての経験値を上げて、翌年のJリーグ初優勝に結び付けた。