青い目の“歴女”Ｊポップに旋風　外国人初の有線問い合わせ１位

“イチバン”ポーズで喜ぶダイアナ・ガーネット Photo By 提供写真

　米国出身の新人女性歌手ダイアナ・ガーネット（２５）がカバーした日本のヒット曲メドレーが、有線放送の１１月度Ｊポップ月間問い合わせチャートで１位になることが２８日、確定した。東京に本社がある有線放送「キャンシテスム」の最新チャートで、坂本冬美「また君に恋してる」など５曲のカバー曲のサビをつなげたもの。同チャートで外国人が首位に立つのは初めてだ。

　１カ月前に歌手デビューしたばかりのダイアナは「今でも信じられない。皆さんに感謝したいな」と流ちょうな日本語で大喜び。アトランタに住む父へ連絡したところ「Ｏｈ　ｍｙ　Ｇｏｄ！」と驚きながら祝福してくれたという。

　注目されたきっかけは、４月に放送された日本テレビ「のどじまん！ザ・ワールド」。世界一日本の歌がうまい外国人を決める番組で、ヒステリック・ブルーの代表曲「春〜ｓｐｒｉｎｇ〜」を歌い、優勝。伸びのある高音と完璧な発音がレコード会社の目に留まり、夢をつかんだ。

　歌唱力もさることながら、強い“日本愛”でもファンを増やしている。幼少時からＪポップに慣れ親しみ日本で歌手になるため２２歳で来日。日本での生活は３年になる。今春まで都内の中学校で英語を教えていたが、テレビ出演の反響が大きく人が殺到して辞めざるを得なくなったという。それでも歌手として歩みだし「死ぬまで日本を出るつもりはないです。一生歌っていきたい」と話している。

　◆ダイアナ・ガーネット　１９８８年８月２５日、米ワシントン生まれ。小学生の頃、田村直美「ゆずれない願い」と出合い、日本の歌のとりこに。１６歳で初来日し高知などで１年間ホームステイ。“歴女”で「平家物語」「枕草子」などの古典を英訳版で読破。新選組の土方歳三が好き。趣味は囲碁。