日本貿易会は28日、2013年度の日本の経常収支の黒字が前年度比16%増の5兆690億円と3年ぶりに拡大に転じるとの見通しを発表した。日本企業が海外で進めてきた企業買収や工場投資が実を結び、所得収支の黒字が17兆9450億円と同22%増加するほか、特許使用料の増加でサービス収支も改善する。燃料の輸入増で過去最大の10兆5320億円(同53%増)に膨らむ貿易赤字を吸収する。
所得収支の黒字は円安効果や対外資産の増加により、前年度に比べ3兆2000億円増える。生産拠点の海外移転などで貿易赤字が定着する一方、所得収支の黒字が拡大し続ける格好だ。サービス収支も特許使用料の受け取り増加などにより赤字幅が大きく縮小する。
貿易会ではこうした収支構造と円安基調が当面続くとみており、14年度には経常黒字が同50%増の7兆5820億円と11年度(7兆6180億円)並みの水準に戻るとみている。「当面の間、小幅ではあるが経常黒字は維持され、赤字転落の懸念はない」(貿易会)としている。
経常黒字、日本貿易会
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