有馬家の茶道具展11月28日 08時51分
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江戸時代の久留米藩主、有馬家ゆかりの茶道具を集めた展示会が久留米市で開かれています。
この展示会は、久留米藩の9代藩主、有馬頼徳を中心に花開いた茶文化を詳しく知ってもらおうと開かれたもので、会場には、茶道具や茶碗などおよそ30点が展示されています。
この中で、中国で作られ、桃山時代の末期にフィリピンのルソン島を経由して輸入された茶壺、「呂宋壺」は、幕府の鑑定人が「名作」と認めた文書とともに展示されています。
また、藩専用の窯で焼かれた柳原焼の茶碗は、城の中に窯を築いた頼徳の作品も飾られていて、裏側には「柳原」と彫った後が見られます。
柳原焼の作品は、現在ほとんど残っておらず、訪れた人たちは、貴重な作品を見つめながら、当時の華やかな茶の世界に思いをはせていました。
会場を訪れた60代の男性は、「久留米にこんな立派な茶文化があるとは知りませんでした。誇りに思います」と話していました。
この展示会は、来年2月3日まで、久留米市の有馬記念館で開かれています。