戦前の日本の台湾統治に関するNHKの番組で名誉を傷つけられたとして、台湾の先住民族の女性らがNHKを相手に710万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。須藤典明裁判長は、請求を棄却した一審東京地裁判決を変更し、女性に対する名誉毀損(きそん)を認め、100万円の賠償を命じた。
判決によると、問題とされたのは2009年4月放送のNHKスペシャル。1910年にロンドンで開催された日英博覧会で、日本側が女性の父親を含む台湾の先住民族パイワン族24人を民族衣装を着せて紹介したことを、NHKは「人間動物園だった」と放送した。
須藤裁判長は判決で、「人間動物園という言葉には、深刻な人種差別的意味合いがある」と指摘。「パイワン族が野蛮で劣った植民地の人間で、動物と同じように展示されたと放送した」として、NHKによる名誉毀損を認定した。
NHKの話 主張が一部認められず残念。今後の対応は、判決内容を十分検討して決める。
[時事通信社]
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