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経済
東電に団体交渉求め申し立て、原発作業員の日当中抜き問題
2013.11.28 22:29
東京電力福島第1原発の収束作業に派遣された作業員が、複雑な下請け構造により日当や危険手当を中抜きされているのに、東電などが団体交渉に応じないのは不当として、非正規社員らでつくる労働組合「派遣ユニオン」が28日、東京都労働委員会に救済命令を申し立てた。
問題となっているのは昨年6月に原発で作業した長野県出身の林哲哉さん(41)のケース。林さんはインターネットの募集をみて応募。現場では事前に説明された「作業用具の貸し出し係」ではなく、ガラスの撤去などを命じられた。「話が違う」と抗議したところ、わずか1日で解雇され、自らが5次下請けの会社で働いていたことが分かったという。日当は1万3000円だった。
指示は元請けなどの担当者が直接行っており、偽装請負の疑いもあるという。
ユニオン側は「これから収束まで何十年もの間、こんな状況が続いていいはずがない。発注者の東電も交渉に応じるべきだ」としている。
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