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NHKに賠償命じる判決
11月28日 19時24分

NHKに賠償命じる判決
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日本による台湾統治を取り上げたNHKの番組を巡り、台湾の人たちなどが賠償を求めた裁判で、東京高等裁判所は、取材に応じた台湾の女性1人について「番組によって名誉を傷つけた」と指摘して、NHKに100万円の賠償を命じました。
そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは言えない」として訴えを退けました。

この裁判は、NHKが4年前に放送した、戦前から戦中の日本による台湾統治を取り上げたNHKスペシャル、「シリーズ・JAPANデビュー第1回アジアの“一等国”」について、「誇りや名誉を傷つけられた」などと主張して、台湾の人たちや視聴者が賠償を求めたものです。
1審は去年、訴えをすべて退け、原告側が控訴していました。
28日の2審の判決で東京高等裁判所の須藤典明裁判長は、原告のうち、取材に応じた台湾の女性1人については「細心の注意を払うべきなのに、放送の中で、深刻な人種差別的な意味合いのある言葉を使って名誉を傷つけた。取材の際の説明も極めて不十分だった」などと指摘して、NHKに100万円の賠償を命じました。
一方、そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは言えない」として訴えを退けました。
判決について、原告の弁護士は「公共放送によるずさんな取材が認定された。判決はかなり強い調子で糾弾しており、画期的だ」とコメントしています。
NHKは、「主張が一部認められず残念です。今後の対応については判決内容を十分検討して決めます」としています。

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